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おもな検体検査:感染症の検査

HIV抗体

HIVこうたい

基準値

陰性(-)(EIA法)

HIVとは

 human immunodeficiency virus=ヒト免疫不全ウイルスのことで、このウイルスの感染によっておこる状態が後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome)、すなわちエイズ(AIDS)。HIVに感染しているか否かを調べるのがHIV抗体検査。

■HIV(エイズウイルス)
 HIVに感染すると、2~4週の間に初期症状として、かぜのような症状が約50%の人に現れ、その後、長い無症状期へと入っていく。 この時期は、HIVが人間の免疫システムに重要な役目を果たしているリンパ球T4やマクロファージなどと呼ばれる細胞の中に入り込み、いわば眠っている状態のときで、平均して7年から10年潜伏している。 そして目覚めると、HIVは細胞を破壊し、どんどんと増殖し、体は免疫不全の状態となり、日和見感染症や悪性腫瘍などが出現し、エイズを発症する。 
エイズウイルス感染の有無を調べる検査で、匿名で受けることができます。近年は薬物療法の進歩により、延命できるようになりました。

エイズに感染すると陽性に

 HIVに感染しているか否かを調べる検査です。

 HIVに感染すると、自身の免疫機構を司るリンパ球(おもにリンパ球T4:ヘルパーT細胞)が破壊され、免疫機構が働かなく(不全)なって、その結果、生命に危険な種々の合併症が発症してきます。これがエイズ(後天性免疫不全症候群)です。

 エイズでは、カリニ肺炎、サイトメガロウイルス感染症など、健康なときにはかからない感染症(日和見(ひよりみ)感染症という)をおこしやすく、その他、カポジ肉腫や皮膚がんなどの悪性腫瘍、脳炎、髄膜炎など重篤な病気を併発します。これらが発症すると、予後は極めて不良です。

感染経路は性行為、血液、母子感染

 HIVは、性行為、血液(輸血、麻薬を打つための注射針の共用など)、母子感染によって伝染していきます。現在の日本では性行為が圧倒的に多く、とくに異性間の性行為によって感染しています。

 母親がHIVに感染していると、その母から生まれた子供の約30%はHIVに感染します。

検査は思いあたる出来事から8週以後に

 血清を用いて、HIVの抗体を測定します。HIVに感染しても、その抗体が血液中に出現するには6~8週かかるため、感染直後に検査しても結果は陰性になってしまいます。そのため、検査を受けるときは思いあたる出来事があってから、少なくとも8週以後にしてください。

 検査は匿名で受けられます。当日の飲食は、普通にとってかまいません。

陽性なら再検査

 上記のスクリーニング(ふるい分け)検査で陽性になった場合は、ウエスタン・ブロット法という検査法で確認のための再検査を行い、最終的に陽性かどうかをウイルスの核酸検査により判定します。

 その結果、陽性なら薬物療法によってエイズ発症をできるだけ引き延ばす治療が始まります。

 エイズはHIVに感染後、平均7~10年たってから日和見感染症などを合併して発症します。HIVの増殖に必要な酵素を阻害する酵素阻害薬が開発され、これらを複数組み合わせたカクテル療法が行われるようになり、延命ができるようになりました。

▲医師が使う一般用語:「エッチアイブイ」=human immunodeficiency virus(ヒト免疫不全ウイルス )の略HIVから

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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