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おもな検体検査:血液生化学検査

心筋トロポニン

しんきんトロポニン

基準値

陰性

心筋の傷害で陽性に

 トロポニンは、心筋(心臓の筋肉)の細いフィラメント(細い線)を形成する収縮蛋白で、トロポニンT、IとCからなります。これらのうち、臨床的に測定されているのは、トロポニンTとIです。トロポニンは心筋の構成成分であるため、これが血液中に出現する場合には、急性心筋梗塞(こうそく)や不安定狭心症などによって、心筋が傷害されていることを意味します。

 従来から測定されているクレアチンキナーゼ(参照)やLDH(参照)などの酵素やミオグロビン(筋肉ヘモグロビン)は、心筋のほかに骨格筋にも多量に存在するため、これらが血中に認められた場合には、心筋の傷害ばかりでなく、骨格筋の傷害かを鑑別する必要があります。

 一方、トロポニンが認められた場合には、ただちに心筋が傷害されたと判定でき、特異性が極めて高い検査といえます。

目的をもって行う検査

 この検査は、スクリーニング(ふるい分け)検査ではなく、心筋の傷害を調べるという目的をもって行うことがほとんどです。トロポニンが陽性なら、心電図(参照)、心臓超音波(参照)、心筋シンチグラフィ(参照)などを行い、くわしくチェックしていきます。

 トロポニンは分子量が小さいため、急性心筋梗塞発症後、数時間で血液中に出現し、しかも10~14日間は異常高値が持続します。このため、症状がはっきりしなくて検査が遅れた場合にも陽性となり、心筋の傷害を診断できます。

 なお、筋ジストロフィー症や甲状腺機能低下症で骨格筋が変性した場合には、心筋と間違われて高値になることもあります。

疑われるおもな病気などは

陽性→急性心筋梗塞、心筋炎、狭心症、心臓手術後など(進行性筋ジストロフィー症、甲状腺機能低下症では偽陽性となることあり)

▲医師が使う一般用語:「トロポニン」

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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