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おもな検体検査:血液生化学検査

銅(Cu)

どう

基準値

男性:80~135μg/dl

女性:100~160μg/dl

生体に必須のミネラル

 銅は、生体にとって必須のミネラル(微量金属)の1つであり、酵素や蛋白質を構成しています。銅は小腸上部から吸収され、約95%はセルロプラスミンという糖蛋白となり、残りはアルブミン(参照)と結合しています。

 銅の生理作用は、貯蔵鉄動員作用、血漿鉄交替率の促進、鉄酸化触媒酵素としての作用、酸化酵素の補酵素的な働き、成長の促進などに関与しています。

 血清中の銅の値は、女性の場合、妊娠中は月を追って上昇し、後期には基準値の2~3倍になりますが、分娩後1~2週間後には元に戻ります。また、ストレスや激しい運動などによっても高値を示すことがあります。

ウィルソン病の診断に重要

 血清中の銅は、先天性の銅代謝異常、銅欠乏症、胆道疾患などの診断や悪性腫瘍のスクリーニング(ふるい分け)などのときに検査をします。高値より低値のときのほうがむしろ問題で、なかでもウィルソン病の診断に重要です。

 ウィルソン病は、先天性の銅代謝異常により組織に銅が沈着する病気で、肝臓におけるセルロプラスミンの生成障害が原因でおこります。ウィルソン病は、脳のレンズ核変性による神経症状、肝硬変、角膜周辺に沈着するカイザー・フライシャー輪の3つを主症状とする病気で、小児から高齢者まで幅広く発症します。

 その他には、血清中の銅の値がとくに重要な鍵となる病気や症状はありません。

疑われるおもな病気などは

◆高値→感染症、胆道疾患(閉塞性黄疸、細胆管性肝炎、胆汁性肝硬変)、鉄欠乏性貧血、悪性腫瘍、胆道閉鎖症など

◆低値:ウィルソン病、メンケス病、ネフローゼ症候群、多発性硬化症、栄養不良など

▲医師が使う一般用語:「どう」または「シーユー」

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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