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おもな検体検査:血液生化学検査

フルクトサミン

フルクトサミン

基準値

205~285μmol/l(比色法)

フルクトサミンとは

 血糖値の高い状態が続いているとき、血液の中でブドウ糖と血清蛋白が結合してできる物質。

おもに糖尿病のコントロールの善し悪しを判断する検査です。コントロールが悪いと、いずれさまざまな合併症や動脈硬化がおこります。

糖尿病のコントロールに有用

 前項のグリコヘモグロビン(→参照)と同様に、フルクトサミンも糖尿病の人が血糖値(参照)を上手にコントロールしているかどうかをみる検査です。

 フルクトサミンは、血糖値の高い状態が続いているとき、血液中のブドウ糖と血清蛋白が結合してできる物質ですが、血清蛋白(アルブミン)の半減期は約2~3週間のため、フルクトサミン値は検査1~2週間前の平均血糖値を反映していることになります。

 グリコヘモグロビンより、より近い過去の平均血糖値を反映し、この値が基準値を超えていれば、糖尿病のコントロールがうまくいっていないことを示しています。

人間ドック、定期健診での糖尿病推測の良好な指標

 フルクトサミンは食事の影響が少ないため、人間ドックや定期健診での糖尿病の発見には優れた指標と考えられています。ただし、血清蛋白濃度の影響を受け、糖尿病性腎症などで低蛋白血症となった場合は、状態が悪い(血糖が高値)にもかかわらず低値になります。

 また、学童期の子供は生理的な低蛋白血症であるため、フルクトサミンが低値になるので、注意が必要です。

基準値を超えていたら2週間後に再検査

 フルクトサミンは食事の影響が少ないので、検査当日の飲食は普通にとってかまいません。

 人間ドックや定期健診で、この検査を受けて基準値を超えていた場合は、血清蛋白の半減期が約2週間であることから、2週間後に再検査をします。

 フルクトサミンが境界値の場合は、〈境界型〉糖尿病であることが多くみられます。ブドウ糖負荷試験(参照)後の血糖値のパターンには、上のグラフのように〈正常型〉〈境界型〉〈糖尿病型〉の3つがあり(参照)、〈境界型〉は前糖尿病状態と考えられますが、〈境界型〉のすべてが糖尿病へ移行するわけではありません。

 したがって、過食、運動不足、肥満、ストレスなど糖尿病の危険因子を除いた日常生活を送って、血糖を上手にコントロールすることが何より大切です。

■〈境界型〉の血糖曲線(75gブドウ糖負荷試験)
疑われるおもな病気などは

◆高値→糖尿病、甲状腺機能低下症

◆低値→低蛋白血症、ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症

▲医師が使う一般用語:「フルクトサミン」

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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