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おもな検体検査:血液生化学検査

トリグリセリド

トリグリセリド

基準値

30~150mg/dl(酵素法)

トリグリセリドとは

 コレステロールと同じように脂質の一種で、いわゆる中性脂肪のこと。食事に含まれる脂肪分が腸管から吸収されるほか、脂肪や糖分を材料として肝臓でもつくられる。

トリグリセリドをとり過ぎると肥満や脂肪肝などに
血液中の脂質の量を調べる検査で、動脈硬化性の病気を調べるために重要です。高値が続くと動脈硬化に、また肥満や脂肪肝になると高値になります。

高値が続くと動脈硬化に

 トリグリセリド(中性脂肪)も、LDL・HDLコレステロールと同様、動脈硬化性の病気を調べるうえで重要な検査です。

 トリグリセリドは皮下や肝臓などに貯蔵されて、必要に応じて血液中に送り出され、生命活動を行ううえで必要なエネルギーになりますが、コレステロールの代謝とも相互に関係し、高値になるとLDLコレステロールを上昇させ、 動脈硬化の原因になります。

とり過ぎると肥満、脂肪肝などに

 トリグリセリドは食物にたくさん含まれており、食物の種類やカロリー摂取量によっても変動します。

 一般に、脂肪や炭水化物・糖分、アルコールなどをとり過ぎると皮下や肝臓などに沈着して高値になり、肥満や脂肪肝などになります。

 とくにアルコールは、1gあたり7kcalという高カロリーのため、また高栄養のつまみを食べることが多いため、長期にわたっての飲み過ぎは脂質異常症(参照)の大きな原因になります。

検査前12時間以上は絶食

 検査は、酵素を用いた試薬によって測定します。トリグリセリドは食後に上昇し、1~2時間後に最大値になったのち徐々に減少し、食事前の濃度に戻るのに10~14時間かかります。アルコール摂取でも8時間後に最大値になって約30%も増加、さらに脂肪と一緒にとると12時間後でも高値が続きます。

 したがって、トリグリセリドの正確な値を知るためには、検査前12時間以上は絶食、禁酒します。

アルコールや食事が原因の高値は経過観察

 トリグリセリドの基準値は30~150mg/dlで、上限値は病態識別値(動脈硬化性疾患)です。トリグリセリドが150mg/dl以上の場合を高トリグリセリド血症といいます。基準値を超えていたら、2週間後くらいに再検査します。

 トリグリセリドは、そのほとんどがアルコールや食事の影響、糖尿病や甲状腺機能低下症などの病気によって高値になります。アルコールや食事で高値の場合は、300mg/dlくらいまでは運動や食事などライフスタイルの改善が必要で、半年に1回ほどのチェックで経過を観察します。

 トリグリセリドが400mg/dl以上で、HDLコレステロールが40mg/dl以下の場合は、薬剤による治療を行うのが一般的です。

疑われるおもな病気などは

◆高値→家族性脂質異常症(Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ型)、糖尿病、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症、脂肪肝、腎不全など

◆低値→栄養不良、吸収不良症候群、慢性肝機能障害(肝硬変、肝臓がん)など

▲医師が使う一般用語:「トリグリ」=トリグリセリドの略

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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