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おもな検体検査:血液生化学検査

ALT(GPT)

ALT(GPT)

基準値

5~30U/l(JSCC勧告法)

ALT(GPT)とは

 ASTと同様、体の重要な構成要素であるアミノ酸の代謝にかかわっている酵素。おもに肝臓に含まれている。

・ALT、ASTが高度に上昇 →急性肝炎、・ALT、ASTが100前後かそれ以下 →肥満、アルコールの飲み過ぎ、慢性肝炎、・ALTがASTより高値 →急性・慢性肝炎、脂肪肝、胆石
ASTとともに、肝障害の指標として重要な検査です。両者が高値ならば肝臓の病気を、ASTの高値が優位ならば心臓や骨格筋の病気を疑います。

肝臓が障害を受けると高値に

 前項で述べたAST(→参照)と同様、これも肝臓の障害を疑うときに行う最もポピュラーな検査のひとつです。

 ALTは、おもに肝細胞に含まれているため、肝細胞の破壊が強いと、血液中のALT値が異常に上昇してきます。

 ALTは、ASTとほとんど同様に変動し、急性肝炎では発症1~2週後に2000~3000U/lに上昇します。

 ALTは、ASTより血液中から消失するのに時間がかかるため、しばらく高値が続くという特徴があります。そのため、急性肝炎の極期ではASTよりALTが高値となり、またこの時期に黄疸(おうだん)も強くなります。

 さらに、慢性肝炎や脂肪肝でも、ASTよりALTが高値(100~300U/l)になります。

急性心筋梗塞では軽度の上昇

 ALTもASTと同様、肝細胞のほかに心筋(心臓の筋肉)や骨格筋の細胞にも含まれているため、これらの病気の指標にもなります。

 ただし、ASTに比べて含まれている量が少なく、上昇の程度は軽くなります。

 急性心筋梗塞(こうそく)では、ASTが高値、ALTは軽度上昇と、両者の差が大きいことが特徴です。筋肉の病気でのALTの上昇もごく軽度です。

ALTはASTと異なり、運動の影響はない

 血清を用いて、自動分析器で測定します。基準値は5~30U/lで、上限値の30は病態識別値(病気の診断を目的として設定する値)です。

 ALTは、日内変動がなく、ASTと異なって運動の影響もありません。

 検査当日の飲食は普通にとってかまいません。

急性肝炎などの急性期では連日の検査

 ALTは、ASTと似た変動を示すため、両者に異常値がみられたら肝障害を疑い、精密検査を行います。

 急性肝炎や劇症肝炎などでは、急性期の発症1~2週以内の経過が重要となるので、連日、繰り返してALTを測定することがあります。

 ASTの上昇が強く、ALTの上昇が軽度(2~3倍)のときは、心筋や骨格筋の障害を考えます。

疑われるおもな病気などは

◆高値→肝疾患:急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がん、脂肪肝、アルコール性肝炎など

   心疾患:急性心筋梗塞など

   筋疾患:筋ジストロフィー症など

◆低値→人工透析を行っているときなど

▲医師が使う一般用語:「エイエルティー」=alanine aminotransferase(アラニンアミノ基転移酵素)の略ALTから。または「ジーピーティー」(GPT)とも

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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