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おもな検体検査:血液一般検査

網赤血球数

もうせっけっきゅうすう

基準値

0.2~2.0%

網赤血球(網状赤血球)とは

 下図に示すように、赤血球というのは、まず骨髄で幹細胞から赤芽球になり、核が抜けた(脱核)のち血液中に入り、網赤血球を経て成熟した赤血球になる。網赤血球とは、成熟した赤血球のひとつ前の段階の未熟な赤血球のことで、特殊な染色を行うと核が抜けた(脱核した)跡が網状・塊状に見えるため、この名がついた。

おもに、どのようなタイプの貧血かを調べる検査です。タイプにより高値・低値を示します。
●溶血性貧血→骨髄での赤血球造血が亢進→網赤血球が増加
●再生不良性貧血→骨髄での造血能力が低下→網赤血球数が減少

増加は造血亢進、減少は造血低下

 私たちが一般に赤血球というときは成熟赤血球を指し、網赤血球とはそのひとつ前のまだ未熟な段階、いうなればできたての赤血球のことです。

 この数を調べれば、骨髄で赤血球がどのくらいつくられているかがわかります。増えていれば、赤血球の造血が盛ん(造血亢進(こうしん))で、反対に減っていれば、あまり造血されていないこと(造血低下)を示しています。

 網赤血球は、約2日で網状が消え、成熟した赤血球になります。

貧血の種類により高値、あるいは低値

 この検査も、おもに貧血の種類を調べるときに行います。溶血性貧血など、赤血球がつくられる段階の異常ではない貧血の場合は、それを代償する(補う)目的で、骨髄での赤血球造血は亢進します。このような場合は網赤血球は増加し、多くの若い赤血球がつくられます。

 一方、骨髄での造血能力が低下する再生不良性貧血では、赤血球がつくられないために網赤血球数は減少します。

比率と絶対数で判定

 検査は、網赤血球数を自動的に計測できる自動血球計数器、あるいは超生体染色と呼ばれる染色によって測定されます。測定値は、赤血球数(参照)に対する比率(%)で現し、基準値は0.2~2.0%です。

 また、骨髄での造血能力を知るためには、網赤血球の絶対数も把握する必要があります。すなわち、比率が同じ1.2%でも、赤血球数が500万/μlの場合では6万/μlですが、250万/μlの貧血状態では3万/μlで、造血能力は半分になり、相対比率だけでは病態を正しく把握できないこともあるためです。

 絶対数の基準値は、8000~11万/μlで、自動血球計数器では比率と絶対数が同時に測定できます。

 検査当日の朝、絶食する必要はありません。

1週間後に再検査

 溶血性貧血や出血では、骨髄での造血能力は、末梢血の網赤血球数に反映されるまでに1週間ほどかかるため、この時期に再検査する必要があります。

赤血球の一生

 赤血球は骨髄で生まれ、脾臓などで一生を終える。寿命は約120日。

 赤血球は円盤型をしており、表面積と比較して体積は小さく、変形能に富んでいる。

 血液中に出て時間がたつと、コレステロールが貯まり、変形能が低下してくるため、脾臓にある網目をくぐり抜けることができなくなって壊れる。

疑われるおもな病気などは

◆高値→溶血性貧血、鉄欠乏性貧血、巨赤芽球(きょせきがきゅう)性貧血など

◆低値→再生不良性貧血、骨髄線維症、急性白血病など

▲医師が使う一般用語:「レチクロ」=reticulocyte(網状赤血球)の略

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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