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画像などによるおもな生体検査:腎・尿路系の検査

腎血流シンチグラフィ検査

じんけつりゅうシンチグラフィけんさ

シンチカメラで腎臓の変化を調べる検査で、腎核医学検査ともいわれています。術着は不要ですが、金属類は外します。検査後の注意は特にありません。

腎臓の働きをみる検査

 腎(じん)臓は、尿素(参照)やクレアチニン(参照)などの体の老廃物を濾過(ろか)して尿の中に排泄したり、体の中の水分や電解質(ナトリウム参照、カリウム参照など)の調節、さらに血圧の調節をするホルモン(参照)の一部を分泌するなどの働きがあります。

 腎血流シンチグラフィは、これらの腎臓の働きをみる検査で、放射性同位元素標識薬剤(ラジオアイソトープ)を体内に注入して、腎臓の変化を特殊な検出器(シンチカメラ)で検出し(撮像)、画像処理して判定するもので、腎核医学検査ともいわれています。

 腎血流シンチグラフィには、動態シンチグラフィと静態シンチグラフィがあります。動態シンチグラフィは、腎臓の血液の流れや糸球体での濾過の能力など、腎臓の働きを評価する検査として行われ、レノグラムともいわれています。静態シンチグラフィは、腎臓にできた腫瘍をみるなど、おもに形態診断を目的として行われます。

慢性腎不全で尿排出は低下

 腎不全とは、腎機能の主体である糸球体の濾過能力が低下した状態です。 動態シンチグラフィは、体に投与されたアイソトープが腎臓に集まり、尿に排泄される状態を検査するため、腎不全では腎臓の血流の低下、腎臓の萎縮と尿の排出量の低下を示します。

 腎腫瘍では、腫瘍の部位のアイソトープの集まりが少なくなり、欠けてみえます。

腎血管性高血圧の診断にも行う

 腎臓の糸球体は、腎臓の血液の流れを感知して調節しています。動脈硬化などで、腎臓の血管が狭くなって血流が少ないと、血管を収縮させて血圧を上げる物質(レニン、アンギオテンシン)が腎臓(糸球体)から分泌され、血圧が上昇します。これを腎血管性高血圧といい、この場合も動態シンチグラフィの検査を行います。

検査は40分くらいで終了

 動態シンチグラフィは、腎通過尿量を確保して検査結果の評価が行えるように、検査20~30分前に約300~500mlの水を飲み、排尿してから核医学検査室で行います。γ(ガンマ)線を出すアイソトープを静脈注射し、直後からγ線を感知するγカメラを腰部に近づけ、30分連続して撮像し、画像解析します。腎臓は体の背部にあるため、後ろから撮像します。

 静態シンチグラフィは、アイソトープを注射してから2時間後に撮像します。

心配ないアイソトープ

 検査当日の飲食は普通にとってかまいません。術着に着替える必要はありませんが、金属類は画像処理に影響するので外します。

 検査後の注意もありません。体内に入ったアイソトープは微量であり、速やかに尿中に排泄されるので、体内に貯留する心配はありません。

疑われるおもな病気の追加検査は

◆腎腫瘍→尿細胞診、腹部超音波、腹部CT、排泄性腎盂膀胱造影など

◆慢性腎不全→腹部超音波など

▲医師が使う一般用語:「じんシンチ」=腎シンチグラフィの略

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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