日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > 病院で受ける検査事典  > 画像などによるおもな生体検査:消化器系の検査  > 腹部血管造影検査

画像などによるおもな生体検査:消化器系の検査

腹部血管造影検査

ふくぶけっかんぞうえいけんさ

膵臓がんや肝臓がんなどを調べる検査です。検査後は止血のため、カテーテル挿入部を6時間ほど圧迫し、ベッドで安静にする必要があります。

膵臓がんの診断に重要な検査

 膵(すい)臓がんを疑うときは、まず腹部超音波(参照)や腹部CT(参照)、MR(MRCP参照)で調べますが、膵臓は腹部の後ろのほうにあり、また膵臓の厚さは数センチと薄いことから、これらの検査では、がんの発見が難しいことがあります。

 この腹部血管造影検査は膵臓がん発見の最終検査ともいえるもので、高い診断能力を示します。

 また、肝臓がんの診断やその広がりを調べる検査としても重要で、その他、胆嚢(たんのう)がんの診断、肝硬変の血流状態(胃・食道静脈瘤(りゅう))や、原因不明の消化管出血の診断のためにも行われています。

膵臓がんでは、がんを取り巻く血管が不整・狭窄する

 膵臓がんでは、がんが血管に浸潤するため、がんを取り巻く血管の不整・狭窄(きょうさく)像を認めます。

 肝臓がんでは、がんに栄養を与えている動脈が集まって、毛玉のようになります。

時間は約60分、とくに苦痛はない

 入院して検査します。検査前に鼠径(そけい)部(股のつけ根)の毛を切り(除毛)、尿道カテーテル(細いプラスチックの管)を留置し、また筋肉注射(鎮静剤)と点滴をします。

 検査台にあお向けになり、右側の鼠径部に局所麻酔の注射をします。麻酔が効いたら大腿(だいたい)動脈に針を刺し、細い造影用カテーテルを腹部の動脈から腹腔動脈へと挿入し(痛みはない)、目指すところまで入れて造影剤(ヨード剤)を注入しながらX線撮影します。造影剤注入時、腹部が熱く感じますが、痛みはありません。約60分で終了します。

 検査が終わったら、そのまま約15分間、鼠径部を圧迫し、止血します。止血を確認後、絆創膏(ばんそうこう)でしっかり固定し、事前に用意しておいた前あきの浴衣(ゆかた)とT字帯を着せてもらい、さらに砂嚢(さのう)をのせて6時間は圧迫しておき、病室でベッド上安静になります。止血を完全に確認してから、歩行が許可されます。

検査後は出血に注意

 検査のため、前あきの浴衣とT字帯を用意します。前日の夕食は普通ですが、当日の朝は絶食です。検査後、鼠径部からの出血に注意が必要で、安静にしていることが何より大事です。

 ヨード剤にアレルギーのある人や妊娠中あるいはその可能性のある人は、この検査は行いません。医師にその旨を告げてください。喘息(ぜんそく)やそばアレルギーのある人、腎(じん)機能の悪い人も注意が必要です。事前に申し出てください(参照)。

■肝臓がん
がんがあるため、動脈が集まって白い毛玉のようになっている。

▲医師が使う一般用語:「アンギオ」=angiography(血管造影) の略

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

◎日経Gooday(グッデイ)の免責事項必ずお読みください

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 「中途覚醒が多く寝た気がしない」 中高年の睡眠の悩み解消術

    「睡眠の途中で何度も目を覚まし、眠った気がしない」「早朝に目覚めてしまい、その後なかなか寝付けない」――。歳をとるにつれ、そんな「中途覚醒」「早朝覚醒」に悩まされるようになったという人も多いだろう。なぜ中途覚醒は起きるのか。中途覚醒を解消して、若い頃のような「熟睡」を手に入れることはできるのか。このテーマ別特集では、中途覚醒の原因と、それを解消するための対策を一挙紹介していく。

  • 強い足腰を維持するための「骨」の強化法

    健康長寿の大敵となる「骨の脆弱化」を予防するには、若いうちから「骨を強くする生活習慣」を取り入れていくことが大切だ。このテーマ別特集では、骨が弱くなるメカニズムや危険因子、骨を強く保つための生活習慣のポイントなどについて解説していく。

  • もの忘れと認知症の関係は? 認知症リスクを下げる生活のポイント

    年を取っても認知症にはならず、脳も元気なまま一生を終えたいと誰もが思うもの。しかし、「名前が出てこない」「自分が何をしようとしたのか忘れる」といった“もの忘れ”は、中高年になると誰もが経験する。⾃分は周りと比べて、もの忘れがひどいのでは? ひょっとして認知症が始まったのか? と不安になる人も多い。このテーマ別特集では、もの忘れの原因や、将来の認知症にどうつながるのか、認知症を予防するにはどうすればいいのかについて、一挙にまとめて紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.