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画像などによるおもな生体検査:消化器系の検査

逆行性膵胆管造影検査

ぎゃっこうせいすいたんかんぞうえいけんさ

口からファイバースコープを入れ、膵管や胆管を調べる検査です。痛みはほとんどありませんが、検査後、約2時間は安静にし、膵炎予防の点滴を行います。

膵臓がんと慢性膵炎の区別に重要な検査

 膵(すい)臓がんの症状は、腹痛(左上腹部から背中にかけて)と黄疸(おうだん)、体重減少などです。これらの症状があるときは膵臓がんを疑い、膵臓の管を造影し、X線写真を撮るこの検査をします。また、膵管は、十二指腸の乳頭部で胆管と合流していることが多いため、同時に胆管も造影し、X線写真を撮ります。

 膵液や胆汁の流れに逆らって造影剤を注入するため、逆行性膵胆管造影検査といわれています。

 この検査は、膵臓がんをはじめ慢性膵炎、膵嚢(のう)胞、膵奇形などの膵臓の病気の診断、また、胆管がんや胆管結石などの診断にも重要です。

膵臓がんは膵管が部分的に狭くなったり、中断する像に

 膵膵がんの多くは膵管から発生するため、がんがあると膵管が部分的に狭くなったり、途中で中断したりする像として写ります。慢性膵炎では、膵管の不整や拡張が膵臓全体に認められ、がんとの区別ができます。

 胆管結石では、白い造影剤の中に黒く抜けた丸い影として写ります。

検査の痛みはほとんどない

 検査は、外来通院でもできます。検査着に着替えて鎮静剤を筋肉注射し、検査台に左を下にして横になります。

 喉(のど)をスプレーで麻酔し、十二指腸ファイバースコープ(直径7mm)を口から十二指腸まで入れます。十二指腸下行脚(かこうきゃく)(口から約70㎝のところ)にある十二指腸乳頭部に、ファイバースコープの中を通した細い管(カテーテル、直径2mm大)を約5~6mm入れて造影剤(ヨード剤)を注入し、あお向けや横向きなどの姿勢で撮影します。次に、同様に胆管を造影し撮影します。

 時間は20~30分、痛みはほとんどありません。検査終了後約2時間、ベッドで安静にし、膵炎予防のための点滴を行います。

検査後、強い腹痛がおこるならすぐに連絡を

 検査前日の夕食は普通ですが、当日の朝は絶食です。糖尿病薬以外の常用薬は飲んで結構です。

 高齢者の場合は、家族がつき添ったほうがよいでしょう。

 ヨード剤にアレルギーのある人や妊娠中あるいはその可能性のある人は、この検査は行いません。医師にその旨を告げてください。喘息(ぜんそく)やそばアレルギーのある人も事前に申し出てください(参照)。

 車を運転しての帰宅は禁止、また検査後数時間は食事も禁止です。普通、腹痛はおこりませんが、強く出るようなら、すぐに病院に連絡してください。

■膵臓がん
膵管に造影剤が入って白く写っているが、途中にがんがあるために途切れて尾側膵管が写っていない(矢印のあたり)。正常では膵管の長さは約20㎝。
疑われるおもな病気の追加検査は

◆膵臓がん→腫瘍マーカー(CEA、CA19-9)、MR 、PET-CT、腹部血管造影など

◆慢性膵炎→MR(MRCP)、膵外分泌機能検査(C-Sテスト、PFDテスト)など

▲医師が使う一般用語:「イーアールシーピー」=endoscopic retrograde cholangio pancreato-grahy(逆行性膵胆管造影)の略ERCPから

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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