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画像などによるおもな生体検査:消化器系の検査

下部消化管X線造影検査

かぶしょうかかんXせんぞうえいけんさ

大腸の病気を調べる最初の検査です。肛門に麻酔入りのゼリーを塗り、バリウムを注入する管を挿入します。痛みはないので安心して受けてください。

大腸がんの診断に有用な検査

 大腸がんの症状は、血便や便通異常、腹痛などです。とくに血便は重要で、肉眼でわかる血便や、便潜血反応(参照)で初めてわかる目にみえない血便まであります。

 これらの症状や便の変化で大腸の病気が疑われた場合、初めに行うのがこの腸の造影(バリウム)検査です。食生活の欧米化などに伴い、我が国でも大腸がんが増加しているため、ますます重要性を増す検査となっています。

 大腸がんのほか、大腸のポリープや潰瘍(クローン病、潰瘍性大腸炎)・結核、痔(じ)などが、この検査で診断できます。

大腸がんはバリウムをはじく像

 大腸がんは、大腸全体にできますが、に示した直腸からS状結腸にできるがんが30~40%を占めます。

 大腸がんは、バリウムをはじく腫瘍像として写ることが多く、進行すると腸の内腔が狭くなり、リンゴをかじったときの残った芯のような形(アップルコアサインという)になります。

大腸の中をきれいにして検査

 検査前日は朝昼晩、特別なスープ(低残渣(ざんさ)食、エンシュアリキッドなど)だけを飲み、夜は下剤を飲んで腸の中をきれいにしておきます。夜中に何回か下痢をするでしょう。当日の朝は砂糖水や紅茶などの液体以外は禁止です。

 検査着に着替え、腸の運動を止める筋肉注射をします。検査台に左を下にして横になり、まず痔などを確認するため、肛門を診察します。

 次に、バリウムを注入する管を肛門から約10㎝入れ(肛門に麻酔薬入りのゼリーを塗るので、痛みはほとんどない)、造影剤を約300ml注入し、さらに空気を入れます(おなかがはるが我慢する)。注入後、上向きになり、マジックバンドで体を検査台に固定し、透視台を何回か回転しながら、写真を撮ります。直腸から盲腸まで、全部で10~15枚撮影し、20~30分で終了します。痛みはありません。

検査後はしっかりと排便を

 緑内障、前立腺肥大症、心臓の病気の人は検査前に申し出ます(参照)。検査後はしっかり排便してください。水分は多めにとりましょう。筋肉注射のため検査後2~3時間、尿の出が悪いこともあります。

 高齢者の場合は、前処理から検査までの時間が長いので、家族のつき添いが必要でしょう。

■大腸がん
マルで囲った部分が狭くなってくびれ、アップルコアサインを示している。
疑われるおもな病気の追加検査は

◆大腸がん→下部消化管内視鏡(生検)、 腫瘍マーカー(CEA、CA19-9)、PET-CTなど

◆大腸結核→ツベルクリン反応、下部消化管内視鏡(生検)など

▲医師が使う一般用語:「ちょうバリ」「ちゅうちょう(ぞうえい)」=バリウムを使う腸の検査、バリウムを注入して行う腸の検査から

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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