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画像などによるおもな生体検査:消化器系の検査

上部消化管X線造影検査

じょうぶしょうかかんXせんぞうえいけんさ

■胃潰瘍
中央の小さな白い像が胃潰瘍。バリウムがたまっている(ニッシェ)。
■こんな人は事前に申し出を

 検査前に行う筋肉注射は、眼圧を上げたり、一次的に排尿困難をおこしたり、動悸がおこったりすることがあります。緑内障や前立腺肥大症、心臓病のある人は検査前に申し出てください。注射をやめる、あるいはこれらの症状の出ない別の薬を使って検査をすることになります。

胃のバリウム検査です。前日の夕食は8時頃までに済ませ、当日の朝は絶食です。検査後は水分を多くとり、処方された下剤は必ず飲んでください。

胃の痛いときに行う検査

 いわゆる胃のバリウム検査です。胃痛があるときは、まず胃潰瘍や胃がんを疑ってこの検査を行います。

 胃や腸は、筋肉を中心とした軟らかい組織でできているため、X線を透過してしまい、前項の〈腹部単純X線撮影〉(→参照)では写らないため、X線を透過しないバリウムを造影剤として使って読影します。

 上部消化管とは、口から小腸までをいい、この検査は胃潰瘍、胃がんをはじめ、食道がん、食道潰瘍、食道静脈瘤(りゅう)、胃ポリープ、胃リンパ腫、十二指腸潰瘍、十二指腸がん、小腸腫瘍などの診断に有用です。

胃潰瘍ではバリウムがたまる

 胃潰瘍は、胃の粘膜の表面がけずれた状態であり、バリウムがそこにたまる像(ニッシェ)として写ります。胃ポリープは、粘膜面にできたいぼ状の出っ張りで、バリウムをはじく像(抜ける像)としてみえます。

 くぼんだがんでは、不整の形をしたニッシェを、突出したがんでは大きな隆起を認めます。

さまざまな体位で撮影

 検査着に着替え、胃や腸の運動を止める筋肉注射をします。

 まず、透視台の前に立ち、ひと口バリウムを飲み、撮影(食道造影)。次に、少量の水で顆粒(かりゅう)の薬(発泡散)をすばやく飲み(おなかがはるがゲップは我慢する)、透視台を水平にしてうつ伏せになり、撮影(前壁造影)。

 次に、透視台を立ててバリウムを約300ml飲み、撮影(立位充満造影)。再び透視台を水平にし、台の上で数回回転し、撮影(二重造影)。最後に透視台を立て、腹部を圧迫筒で圧迫した写真を撮って終了。時間は約20分、10~12枚撮ります。

処方された下剤は必ず飲む

 前日の夕食は、8時頃までに済ませ、当日の朝は絶食、常用薬も禁止です。

緑内障、前立腺肥大症、心臓病のある人は、検査前に申し出ます。

 注射後1~2時間、尿が出にくいことがありますが、自然に出るようになります。検査後は水分を多めにとり、便秘に注意します。処方された下剤は、必ず飲んでください。2~3日のうちに、バリウム(白色の便)が出ないときは、浣腸で出すこともあります。バリウムは、水洗トイレで流せます。

 検査後すぐに食事はできますが、2~3時間は車の運転はしないほうがよいです。

疑われるおもな病気の追加検査は

◆食道がん→上部消化管内視鏡(生検)、腫瘍マーカー(SCC)、PET-CTなど

◆胃潰瘍→上部消化管内視鏡など

◆胃がん→上部消化管内視鏡(生検)、腫瘍マーカー(CEA 、CA19-9 )など

◆十二指腸潰瘍→上部消化管内視鏡など

▲医師が使う一般用語:「いバリ」「いとうし」=「バリ」は造影剤のバリウムの略

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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