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画像などによるおもな生体検査:循環器系の検査

心筋シンチグラフィ検査

しんきんシンチグラフィけんさ

■急性心筋梗塞
SPECTによる短軸断層像。下壁から後壁の血流が欠損している。
心筋の血流や梗塞などを診断するために行う検査です。検査当日の食事は半分に制限、検査時は貴金属類は外し、なるべく体を動かさないようにします。

心筋の働きをみる検査

 放射性同位元素標識薬剤(ラジオアイソトープ)を体内に注入し、心臓の変化を計測して診断する検査方法で、心臓核医学検査ともいわれています。

 心筋シンチグラフィには、心筋血流シンチグラフィ、心筋梗塞(こうそく)シンチグラフィなどがありますが、心筋血流シンチグラフィが急性心筋梗塞や狭心症のほか、心不全、心筋炎などを診断するために一般的に行われています。

 心筋血流シンチグラフィには、使用するアイソトープの違いと、解析する機械の違いで、PET(ポジトロン放出断層撮影法)とSPECT(単光子放出コンピュータ断層撮影法)がありますが、通常はSPECTが行われています。

 心筋血流シンチグラフィのひとつに、運動負荷(エルゴメーター法参照)や薬物を負荷して行う負荷心筋血流シンチグラフィがあり、これは狭心症や心不全の診断に有用です。

急性心筋梗塞では欠損像を示す

 胸痛、動悸、呼吸が苦しいなどの症状で胸部単純X線撮影(参照)、心電図(参照)、血液検査などが行われ、急性心筋梗塞や狭心症などの所見を認めたり疑われたら、心筋血流シンチグラフィによって、心筋の働きや血液の流れ、障害の部位や程度を調べます。

 心筋内に投与されたγ(ガンマ)線で標識されたアイソトープが心筋に集積すると、γ線を発します。これを特殊な検出器(シンチカメラ)で検出して(撮像という)、核医学情報処理装置で画像処理解析して判定します。

 急性心筋梗塞は、心筋の血流が途絶えて心筋が働かなくなった状態であり、心筋血流シンチグラフィでは欠損像として写ります。

検査中は動かないように

 検査は、シールドされた核医学検査室で行います。まず、アイソトープを静脈注射し、10分間静かに座っています。次に検査台にあお向けになり、3カ所に電極を置いた心電図モニターをつけます。検査中、両上肢は挙上させたままとし、なるべく体は動かさないようにします。体を動かすと画像が不鮮明となり、解析が困難になります。

 シンチカメラを胸1㎝くらいまで近づけて2~3分撮像し、さらにシンチカメラを回転させながら15分撮像し、終了です。

心配ないアイソトープ

 前日の食事は普通ですが、検査当日は半分量に制限します。術着に着替える必要はありませんが、ネックレスやイヤリング、胸ポケットの金属、小銭などは、画像処理に影響するので外します。

 検査後の注意もありません。体内に入ったアイソトープは微量であり、速やかに尿中に排泄されるので、体内に貯留する心配はありません。

疑われるおもな病気の追加検査は

◆心筋梗塞→心臓超音波、冠動脈CTなど

◆狭心症→心臓超音波、ホルター心電図、心電図、冠動脈CT、冠動脈造影など

◆心不全→心臓超音波、胸部単純X線撮影、胸部CTなど

◆心筋炎、心筋症→心臓超音波、胸部CT、心臓カテーテル・心筋生検など

▲医師が使う一般用語:「シンキンシンチ」=心筋血流シンチグラフィの略

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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