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画像などによるおもな生体検査:循環器系の検査

冠動脈CT検査

かんどうみゃくCTけんさ

冠動脈の狭窄やプラークの有無を調べる検査です。撮影時、約10数秒ほど息を止める必要があるため、検査前に息を止める練習をします。

急性冠症候群の診断に重要

 心臓を取り巻く冠動脈が細くなったり(狭窄)、つまったり(閉塞)すると、心臓の筋肉への血液の流れが低下し(虚血)、胸痛や動悸、息苦しさなどを感じます。この状態を急性冠症候群といい、病気としては不安定狭心症、急性心筋梗塞が代表的です。

 冠動脈の狭窄は、脂肪成分を主体とした粥状(じゅくじょう)の塊(粥腫=プラーク)ができ、血管内壁が狭くなります。また、このプラークは冠動脈内の血栓形成の誘因ともなります。

 冠動脈CTは、冠動脈の狭窄やプラークの存在を診断するために行う重要な検査で、プラークの性状も判断することができます。

 スキャンされた何千枚もの画像を、超高速画像用再構成システムを使い、短時間で心臓、冠動脈の状況を3次元の立体画像(3DCT)として構築し、それをもとに冠動脈の狭窄の位置とその程度、プラークの有無や性状を判読し、診断します。

 狭窄が認められた場合は、カテーテルを用いた冠動脈造影検査(参照)に加え、狭窄部を拡張させる治療を行います(経皮的冠動脈インターベンション)。

 なお、冠動脈CTは、冠動脈の治療後(ステント挿入後)の経過をみるためにも有用な検査です。

低侵襲の検査

 以前は、カテーテルを用いた冠動脈造影検査で冠動脈の狭窄や閉塞を診断していました。この検査は、患者さんへの大きな負担がありましたが、冠動脈CTは、従来のCT検査とまったく同じで負担が少ない低侵襲性の検査です。

 検査のための前処置はありません。

 緊張や頻拍症で脈拍が速いと、鮮明なCT画像が得られない場合があるので、脈拍をゆっくりさせる(60回/分以内)ための薬(β(ベータ)-ブロッカー)を、検査の2~3時間前に飲みます。また、義歯やネックレスなどは外します。

 術着に着替え、血圧と脈拍をチェックします。胸に3カ所電極を貼り、心電図をモニターしながらCT検査を行います。

 両腕は頭のほうにあげ、撮影用の寝台に横になり、右腕に造影剤注入用に血管ルートを確保します。

 体の位置がずれないようにベルトで寝台に体を固定します。はじめに心臓の位置を確認するための撮影を行い、次に冠動脈を広げるため、ニトログリセリンの舌下錠を口に含み、単純CT撮影を行います。

 何回か息を止める練習をしたあと、造影剤約50mlを数秒間で注射し、約10数秒ほど息を止めた状態で撮影し、終了です。

 検査時間は30分かかりません。

検査後の注意はとくにない

 一般のCT検査と同じで、検査終了後の注意はとくにありません。

 造影剤を注入するときに、体が熱くなったり、軽い吐き気や蕁麻疹(じんましん)が出ることもあります。喘息(ぜんそく)やヨードアレルギーのある人は、あらかじめ予防薬を使って検査することがありますので、医師に申し出てください。

疑われるおもな病気の追加検査は

◆狭心症、心筋梗塞→心臓超音波、負荷心電図、冠動脈造影

▲医師が使う一般用語:「カンドウミャクCT」、「コロナリーCT」

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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