片足を上げた状態で、1分間以上キープできますか? この片足立ちができるかどうかが、脳や骨、筋肉などの老化を測る指標になり、さらにはアンチエイジングの対策にもなるとわかってきました。実践するのは、1分間の片足立ちを1日3回だけでOK。両足でも2分です。今回は、片足立ちのできる時間と、筋肉、脳の萎縮、骨密度の関係を調べた研究の内容をご紹介します。
加齢とともに気になるのが、筋肉の減少、脳の機能、骨密度などだろう。これらに幅広く関わり、老化要因を見抜く指標となることがわかってきたのが「片足立ち」だ。片足立ちを一定時間維持できるかどうかが、全身の機能維持に関わるとわかってきたという。
約4000人の中高年者を対象に研究を行ってきたのが、愛媛大学大学院抗加齢医学講座教授の伊賀瀬道也さん。「片足立ちでわかるのは、一言でいえば体を支えるバランス力」という。

あなたは何秒できる? それが老化の指標に
伊賀瀬さんの研究結果を紹介しよう。
【ももの筋肉】
加齢により筋肉量が低下する「サルコペニア」。片足立ち時間が短いと太ももの大腿筋が減少し、サルコペニアリスクが高くなる。
