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中野ジェームズ修一のカラダお悩み解消講座

太ったら疲れやすくなった… 「減量」よりやるべきこととは?

第18回 筋肉量の減少、心肺機能の低下など、重要な問題はほかにある

 中野ジェームズ修一

エナジードリンクに頼ると疲労に気づかなくなる

 相談者の方は、「若い頃は、仕事が忙しくて疲れがたまってきたら、エナジードリンクを飲んで乗り切っていた」とおっしゃっています。そうやってエナジードリンク(栄養ドリンク)に頼っている人も多いですよね。

 多くの場合、エナジードリンクにはカフェインと微量のアルコールが配合されています。カフェインには覚醒作用があり、微量のアルコールには気分を高揚させる働きがあるため、飲むと目が覚め、疲労が軽くなったように感じます。しかし、それで疲労が本当に解消されるわけではありません。

 ここぞというときに、エナジードリンクを飲んで気合いを入れて仕事をするのも、たまにならいいでしょう。ところが毎日のようにエナジードリンクを飲んで、「よし、これで疲れがとれたから仕事を続けよう」というような働き方をしていたら、疲労はどんどん蓄積してしまいます。

 このように、「本当は疲れているのに、それに気づかない」というのが大きな問題なのです。

 そのほかにも、エナジードリンクにはさまざまな「疲労回復効果」をうたう成分が含まれています。しかし、そうした成分よりも確実に疲れをとるのは、睡眠です。エナジードリンクに頼るよりも、良質な睡眠を確保したほうが、仕事の生産性はずっと上がるでしょう。

テレワークで崩れた睡眠リズムを取り戻す

 私のパーソナルトレーニングジムにも、テレワークで生活のリズムが崩れ、睡眠不足になってしまった方がいます。

 毎日通勤していたときは、朝の決まった時間に起きなければなりませんし、通勤によってある程度は体も動かすので、夜になると自然に眠くなっていました。

 ところがテレワークになると、「始業時間ギリギリまで寝る」ことも可能なので、それまで朝の決まった時間にきちんと起きていた人でも、つい寝坊してしまいます。

 夜は夜で、「寝る直前まで仕事をする」ことも可能なので、ついダラダラと仕事をしてしまい、その結果、目がさえてなかなか寝付けず、翌朝はきちんと起きられない……。このような悪循環に陥ると、生活のリズムがおかしくなり、ぐっすり眠ることができなくなってしまうのです。

 悪循環を断ち切るためにはどうすればいいでしょうか。そのコツは、夜は眠くないときには無理に眠らなくてもいいのですが、朝は決まった時間に必ず起きることです。これを続ければ、きちんと生活のリズムが整っていきます(参考記事「夜中に動画配信を見すぎ? 寝ても疲れがとれない」)。

 相談者の方も、テレワークが続いて生活のリズムが崩れ、そのせいで睡眠の質が落ちてしまっているのかもしれません。睡眠が改善すれば、疲れもとれ、体のだる重さも解消していく可能性があります。そうしたうえで、意識して体を動かすようにすれば、体重も元に戻るのではないかと思います。

(まとめ:長島恭子=フリーライター)

中野ジェームズ修一さん最新刊

『疲れない体大全』

老若男女、すべての人が日常生活で実践できる「疲れない体づくり」本の決定版。

フィジカルトレーナーである著者が、最新医学の見地をもとに徹底解説!

発 行: SBクリエイティブ

中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん スポーツモチベーションCLUB100技術責任者/PTI認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー
中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん フィジカルを強化することで競技力向上やけが予防、ロコモ・生活習慣病対策などを実現する「フィジカルトレーナー」の第一人者。元卓球選手の福原愛さんやバドミントンのフジカキペア、プロランナーの神野大地選手など、多くのアスリートから絶大な支持を得る。2014年からは青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当。早くからモチベーションの大切さに着目し、日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナーとしても活躍。東京・神楽坂の会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB 100」の技術責任者を務める。『世界一伸びるストレッチ』『世界一効く体幹トレーニング』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

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