カラダについてのお悩み、ありませんか? 体調がいまいちよくない、運動で病気を予防したい、スポーツのパフォーマンスを上げたい…。そんなお悩みを、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんが解決します! 今回は、腰が痛いのを治してほしくて整形外科に行ったのに、「様子を見ましょう」と言われて湿布を渡されたという方のお悩みです。

今月のお悩み 腰が痛くて病院に来たのに、治療はしないの?
40代、会社員。腰痛持ちの男性です。
腰に痛みを感じるようになったのは30代からでしょうか。ときどき強い痛みを発症するので、湿布を貼ったりマッサージに行ったりしていました。
この春に昇進し、部を取りまとめるポジションに着いたところ、コロナ禍の影響を受けて仕事がさらに忙しくなり、連日のように残業続きです。
外回りからデスクワークとなったため、ほぼ1日中、座りっぱなしで仕事をしています。そのせいか、腰に強い痛みを感じるようになりました。
最初はだるい、重い、という感覚でしたが、そのうちギシギシときしむような感じになり、「このままではぎっくり腰になるのでは」と戦々恐々としていました。
緊急事態宣言が解除されるのを待って病院の整形外科へ行ってみたところ、MRI(核磁気共鳴画像法)の画像を見ながら、医師に「ヘルニアがあります」と言われました。
そうか、ヘルニアが原因だったのか、と思ったのですが、医師は「いったん様子を見て、痛みがひどくなるようなら、また治療の方法を考えましょう」と言って、湿布を出してくれただけで終わりでした。
正直、拍子抜けしてしまいました。これでいいのでしょうか?
同じく腰痛持ちの同僚に聞いてみたところ、病院に行っても「様子を見ましょう」と湿布を渡されるだけのことは多いそうです。
ただ、MRIでヘルニアが見つかったのだから、ヘルニアの治療はしなくていいのか、と腑に落ちません。他の病院でセカンドオピニオンを受けたほうがいいでしょうか?
とりあえず湿布を貼り、インターネットで調べて見つけた“腰痛体操”を自主的に続けています。