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中野ジェームズ修一のカラダお悩み解消講座

夏の「寒暖差」がつらい… トレーナーのお勧めは「交代浴」

第16回 暑いからといって体を動かさないと寒暖差に弱くなる

 中野ジェームズ修一

 人間の体には、なるべく省エネルギーで環境に適応しようとする力も備わっています。つまり、エアコンで室内を一定の温度に保ち、そこで過ごす時間が長くなると、体はその環境に慣れ、だんだん寒暖差の大きい状態に適応しづらくなってしまいます。

 エアコンで室内の温度が一定に保たれた環境に慣れたあとに、暑い屋外に出たり、また冷えた電車の車両に乗ったりを繰り返すと、体温を調整するために体内は大忙しとなり、自律神経が疲れてしまいます。自律神経の疲労がたまると、今度は頭が痛くなったり、胃腸の働きが弱ったりといった症状が出てくるのです。

暑い季節でも体を動かす!

 自律神経の働きが悪くなる原因は、「運動不足」のほか、「喫煙」と「肥満」も挙げられます。逆に言うと、運動習慣を身に付けて肥満を解消し、禁煙すれば、自律神経の働きがよくなる可能性が高いと言えます。

 日常的に運動をしている人は、「運動不足」ではありませんし、多くの場合「肥満」の問題もないでしょう。ですから、自律神経の働きが比較的よく、寒暖差にも強い可能性が高いのです。

 逆に、運動不足の人は、自律神経の働きが鈍っていて、寒暖差にも弱くなっている可能性があります。運動不足により「肥満」になっている人はなおさらです。

暑い季節だからといって運動をせずにいると、ますます寒暖差に弱くなる。写真はイメージ=123RF
暑い季節だからといって運動をせずにいると、ますます寒暖差に弱くなる。写真はイメージ=123RF

 また、暑い季節になって、外出や運動を控えてしまうと、ますます自律神経の働きが低下し、体がさらに寒暖差に対応できなくなってしまう恐れがあります。コロナ禍で外出や運動の機会が減ることで、同様に寒暖差に弱くなったと感じている人は多いでしょう。

 ですから、寒暖差に適応できる体になるためには、熱中症に注意しつつ暑い日でもあえて外出したり、適度な運動をしたりすることが大事です

 WHO(世界保健機関)のガイドラインでは、健康効果を得るためには、中強度の有酸素運動を1週間に150~300分することが目標とされています(18~64歳)。ウォーキングでもよいので、これを目安に頑張ってみてください。

 ちなみに、日常的にトレーニングを行っているアスリートは、一般的に寒暖差に強いと言えます。「運動不足」と「肥満」の問題がなく、自律神経の働きがよいことに加え、試合当日にどんな環境になってもよいパフォーマンスを発揮できるよう、トレーニングを積んでいるからです。

アスリートにも好評! 「交代浴」で寒暖差対策

 運動以外に、寒暖差に強くなる方法を1つ紹介します。それは「交代浴」です。

 交代浴は、アスリートも取り入れている、疲労回復効果の高い入浴法です。文字通り、お湯と水のお風呂に交互に入ります

 水風呂に入ると、体は体温を上げようとし、お湯に入ったときは体温を下げようとします。つまり、温度差に体が適応するためのトレーニングにもなるのです。

 また、温かい湯に浸かることで血管が拡張されるとともに、冷たい水に浸かることで血管が収縮します。これを繰り返すことで、自律神経の働きに良い影響があるだけでなく、血流が促進され、疲労物質を流す効果も期待できます。

 読者のなかには、スポーツクラブや銭湯で、サウナと水風呂に交互に入っている方もいるでしょう。「何となく健康に良さそうだから。気持ちがいいから」という理由で続けていたかもしれませんが、実は非常に理にかなった体の調整法なのです。

 なお、交代浴は心臓に負担がかかるため、心疾患などの持病がある方は行うことができません。必ず医師に相談のうえ行ってください。

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