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中野ジェームズ修一のカラダお悩み解消講座

「筋トレ好き」な人と「筋トレ嫌い」な人は何が違う?

第3回 いきなり高いハードルを設定するから失敗する

 中野ジェームズ修一

 どうしても目標設定がうまくできないという場合は、最初だけでもトレーナーなどの専門家に相談するといいでしょう。そのうち自分自身で目標設定ができるようになり、一人でも筋トレが続けられるようになります。

 さて、多くの人がトレーニングの目標を正しく設定できないのは、メディアからの影響が大きいと感じています。

 「1日5分でやせる」「30秒でくびれる」などのうたい文句が、あちこちで飛び交っているため、「1週間で3㎏ぐらいやせられるでしょう」などと、過剰な期待を抱いてしまうのです。

 ところが、実際に始めてみると、そう簡単にはいきません。運動しても成果が出ないので、当然、達成感も得られないまま、失敗体験というネガティブな印象だけが残ってしまうのです。

誰だって運動する前は嫌なもの

 筋トレが好きになるためには、正しい目標設定をすること以外にもポイントがあります。

 相談者の方は以前、筋トレしたときに、「気持ちよかった」「スッキリした」という感覚を味わっています。実は、この感覚こそが大切なのです。

 運動を始める前は、ほとんどの人が「面倒だな」「嫌だな」と感じるものです。私は帰宅後のランニングが習慣ですが、トレーナーの私でさえ、疲れて帰った日は「あ~、今日は走りたくないなあ」と思います(笑)

 でも走り終わった後は、必ず「あ~、気持ちよかった」「やってよかった!」となります。ですから、筋トレをする前に憂鬱な気持ちになったら、やり終わった後の爽快感を思い出してください。

 また、相談者の方は、学生時代に部活動で筋トレをやって、それ以来、ネガティブなイメージがついてしまっていますね。それも、筋トレが嫌いな原因になっているようです。

 実は、筋トレにハマっている人のなかには、学生時代は部活動で筋トレをやっていなかった、という人も多いのです。むしろ運動が苦手だった、という人も少なくありません。

 過去に部活動の筋トレで嫌な思いをしなかった分、先入観がないまま筋トレを始めることができたのでしょう。しかも、真面目に取り組めば結果がついてくるので、運動が苦手だった人でも、自分のカラダが変わっていく達成感を覚え、筋トレにハマっていくのです。

 昔に植え付けられた「嫌なもの」という認識は、新たな体験によって書き換えられます。ぜひ、部活動の苦い経験は一度脇に置いて、自分のための筋トレにトライしてみてください。

 これは筋トレだけに限った話ではありません。ランニングや水泳といった有酸素運動や、バスケットボールやサッカーなどのチームスポーツ、あるいはサーフィンや登山でも、「苦手だな。嫌だな」と思う運動でも、先入観を捨て、正しい目標設定で取り組めば、楽しくハマれるのです。

【中野さんからのアドバイス】

筋トレの苦手意識を克服するなら…

筋トレで達成感が得られるようになれば好きになる

トレーニングの目標は達成の可能性が50%になるよう設定

目標を楽々できるようになったらさらに負荷を上げる

トレーニング前は誰でも憂鬱なもの。終わった後の爽快感を思い出して!

(まとめ:長島恭子=ライター)

中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん
スポーツモチベーションCLUB100技術責任者/PTI認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー
中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん フィジカルを強化することで競技力向上やけが予防、ロコモ・生活習慣病対策などを実現する「フィジカルトレーナー」の第一人者。元卓球選手の福原愛さんやバドミントンのフジカキペア、プロランナーの神野大地選手など、多くのアスリートから絶大な支持を得る。2014年からは青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当。早くからモチベーションの大切さに着目し、日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナーとしても活躍。東京・神楽坂の会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB 100」の技術責任者を務める。『世界一伸びるストレッチ』『世界一効く体幹トレーニング』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

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