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中野ジェームズ修一のカラダお悩み解消講座

テレワークはスポーツだ! トレーナーが説く準備運動の効果

第15回 みんなで行えばメンタル面のケアも一石二鳥!

 中野ジェームズ修一

 アスリートは練習や試合の前に、ウォーミングアップ(準備運動)を行います。ウォーミングアップはその名のとおり、体温を上げてスポーツを行うのに適した状態を作るための運動です。筋肉は温度が低いと粘性が高くなり、うまく伸び縮みしません。筋肉の温度を上げることで、筋肉の粘性が低下し、体が動きやすくなります。

 また、ウォーミングアップの際に関節を動かすことで、関節包から滑液が出て、関節がスムーズに動き始めます。こうして筋肉と関節の準備が整うと、アスリートはパフォーマンスを発揮できるようになり、ケガの予防にもつながります。

 ウォーミングアップに適した運動は「動的ストレッチ」です。これは、腕や脚をダイナミックに動かしながら行うストレッチで、おなじみの「ラジオ体操」や、サッカー界で昔から行われていた「ブラジル体操」が代表的。スポーツ選手が練習前に行う軽いジョギングも、位置づけとしては動的ストレッチと同じです。

 恐らく、ストレッチと聞いて多くの方が思い浮かべるのは、「静的ストレッチ」のほうでしょう。こちらは、1つ1つの筋肉をゆっくりと伸ばし、静止した状態をキープするストレッチ。筋肉をゆるめ、体の柔軟性を保つものです。

 静的ストレッチでは、筋肉の温度を上げたり、関節をしっかり動かしたりはできないので、ウォーミングアップには向きません。逆に静的ストレッチは、酷使した筋肉をほぐしてくれるので、運動後のほうが適しています。

 会社に出勤していたときは、この「出勤」が自然とウォーミングアップの役割を果たしていました。電車通勤をしている人は、歩いたり、階段を上り下りしたりしますよね。それが、会社でデスクワークする準備運動になっていたのです。

 また、ランチを食べに外に出たり、客先に出向いたり、社内でミーティングのために移動することもあり、テレワークのときより格段に体を動かす機会がありました。

「バランスボール」を使った運動がベスト!

 さて、スポーツは競技や種目によって動きが異なります。そのため、ウォーミングアップで行う動的ストレッチも、競技の特性に合わせた内容と順番で行います。

 長時間のデスクワークというスポーツに適した動的ストレッチとは、いったい何でしょうか。デスクワークでは、先ほども述べたように、姿勢が固定された状態で筋肉の緊張が続くので、筋肉の伸長・収縮が行われず、血液の循環が悪くなったり、体の一部に負担がかかったりすることで、痛みが現れます。

バランスボールを使った準備運動がベスト(写真はイメージ=123RF)

 テレワークの準備運動としてベストなのは、バランスボールを使ったウォーミングアップです。仕事の前にバランスボールに座り、腰を大きく回したり、前後左右に動かしたりして、腰椎の周りの筋肉をしっかりほぐします。

 すると、血液の循環が良くなり、腰が楽になったように感じられるでしょう。続けて、同じく筋肉が固定されやすい肩や肩甲骨回りなどを動かす動的ストレッチを行うとなおよしです。

 また、バランスボールがなければ、全身の動的ストレッチであるラジオ体操でもいいでしょう。腰や肩の回りがほぐれ、気分もスッキリします。

 朝だけでなく、昼の休憩の後などにもちょこちょこと動的ストレッチを行えば、テレワークによる腰痛や肩こりなどの不調を予防できるはずです。

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