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中野ジェームズ修一のカラダお悩み解消講座

ジムで週3回筋トレ、1年続けてもなぜ効果なし?

第11回 筋肉をつけるための「5つの要素」をチェックしよう

 中野ジェームズ修一

種目を変えれば筋肉に刺激が入る!

 続いて「内容」、つまり筋トレの種目です。トレーナーは筋トレのメニューをリニューアルするとき、負荷を上げるか、もしくは種目を変えます。

 種目を変えずに負荷を上げ続けていくよりも、種目を変えたほうが効果的な場合もあります。同じ筋肉を鍛えるトレーニングでも、様々な種目があるので、トレーナーさんに相談するといいでしょう。

 ちなみに、お腹を凹ませるために、腹筋のトレーニング(シットアップクランチなど)の種目ばかり行う人がいますが、それだと効率が良くありません。

 お腹回りについた体脂肪を落とすためには、お尻や太もも、背中などの大きな筋肉を増やし、脂肪を燃焼しやすい体に変えることのほうが効果的なのです。一方、お腹の正面にある腹直筋は薄い筋肉なので、鍛えても基礎代謝量が上がるほど筋肉量が増えるわけではありません。

 また、お腹を凹ませるためには、ウオーキングやランニングなどの有酸素運動を行って脂肪を燃焼させることも重要なのですが、これはある程度、筋肉量を増やしてから行ったほうが効果的です。というのも、ほとんど運動したことがない状態から、いきなり有酸素運動に時間をかけて取り組むよりも、最初の半年は筋トレに力を入れて筋肉量を増やしたほうが、基礎代謝量も増え、脂肪が燃焼しやすくなるからです。

プロテインは「補助的に活用」でも十分

 最後に、「栄養」です。筋肉の材料となる栄養が不足していたら、当然、筋肉は増えません。

 「プロテインをとったほうがいいですか?」という質問をよく受けますが、プロテインをはじめ、すべてのサプリメントは、栄養を補助的にとるためのものです。食事でバランスよく栄養がとれていれば、サプリメントは必要ありません。また、偏った食生活を送っているのにプロテインでたんぱく質だけを多めにとっても、筋肉はつきません。

 食事は五大栄養素、つまり、「糖質」「脂質」「たんぱく質」「ビタミン」「ミネラル」をバランスよくとるのが基本です。というとハードルが高いと感じるかもしれませんが、よくある日本食を中心とした食事をベースにすれば、それほど難しくありません。

 私がお勧めするのは、「ご飯1杯、具だくさんの味噌汁、副菜1品、メインに肉か魚」というメニューを朝・昼・晩3食とること。味噌汁や副菜に、野菜だけでなく海藻やきのこ類を加えることを意識し、あとは間食に果物乳製品(ヨーグルトなど)をとれば、さらにバランスがとれます。

 時に、パスタだけ、ラーメンだけという食事がたまにあっても大丈夫。1週間のうち、8割ぐらい、上記のようなメニューにできれば合格点としましょう。

 プロテインを「補助的に」活用するのであれば、例えば、朝、バランスのとれた食事を準備する時間がなく、どうしても朝食でたんぱく質が不足してしまうときに、プロテインを飲む、といった使い方がいいでしょう。

 以上、筋トレで筋肉を増やすための5つの要素に沿って解説してきました。筋トレの成果がいまいち感じられないという人は、ご自身でチェックしてみてください。

【中野さんからのアドバイス】

筋トレを続けても筋肉がつかないと感じている人へ…

「期間」「頻度」「強度」「内容」「栄養」という5要素を見直そう

筋トレは最低でも2~3カ月、週に2~3回は行う必要がある

「強度」と「内容」は、最低でも2~3カ月に1回は変えよう

プロテインは補助的に活用しよう。必ずしもとらなくていい

(まとめ:長島恭子=フリーライター)

中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん スポーツモチベーションCLUB100技術責任者/PTI認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー
中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん フィジカルを強化することで競技力向上やけが予防、ロコモ・生活習慣病対策などを実現する「フィジカルトレーナー」の第一人者。元卓球選手の福原愛さんやバドミントンのフジカキペア、プロランナーの神野大地選手など、多くのアスリートから絶大な支持を得る。2014年からは青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当。早くからモチベーションの大切さに着目し、日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナーとしても活躍。東京・神楽坂の会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB 100」の技術責任者を務める。『世界一伸びるストレッチ』『世界一効く体幹トレーニング』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

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