がんになっている人の3人に1人が働く世代(15~64歳)といわれる。しかし、告知された患者が離職したり、企業などが対応に困惑し、うまく就労支援できなかったりすることは少なくない。がんは治療の進歩から「不治の病」ではなく、治ったり、長く付き合ったりする病気に変わってきている。患者にとって、罹患した後も働き続けることは、収入だけでなく、生きる喜びにつながる。そこで、働くがん患者やがんになった社員の就労を支援する企業、がん患者の就労を支援する病院、NPOなどを取材。治療と仕事を両立して生きるためのヒントを探っていく。