日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > からだケア  > ストレス解消のルール  > やるだけムダな「健康を害する歩き方」って?  > 2ページ
印刷

ストレス解消のルール

やるだけムダな「健康を害する歩き方」って?

肩こり・腰痛・膝痛ストレス解消の歩き方ルール

 結城未来=健康ジャーナリスト

――平泉医師「『正しい姿勢を意識しながら歩く』ことが大切です」

 「正しい姿勢」というのは、「背筋を真っすぐにする」というイメージがあるが…?

――平泉医師「背筋を真っすぐにするだけではダメです。腰に負担がかかる姿勢になっている場合もありますから」

 では、どうすれば?

――平泉医師「姿勢の正し方は簡単ですよ。壁に背面を当てるだけ。これで自分の姿勢がどれだけ悪いかをチェックし、修正もできます」

 まずは、自分がどんな姿勢かをチェックしよう。背中側を壁につけて立つだけだ。

女性に多いのは「そり腰」、男性は「猫背」

 私も早速、トライ。すると、腰がそっているのでウエストが壁から離れて、こぶし2つ分ほどの大きな隙間ができた。

――平泉医師「結城さんは女性に典型的な『腰のそりが強いタイプ』ですね。女性は男性に比べて体が柔らかいので腰をそらせがちなんです。この姿勢で歩くと、腰を支える腹筋を使えないので疲れやすく、腰に負担がかかりやすい。つまり腰痛になりやすい姿勢といえます」

(イラスト 平井さくら)
[画像のクリックで拡大表示]

 実は私、普段から姿勢には気を使っていて背筋を伸ばすように心がけていただけに、自分の姿勢が悪いと思ったことはなかった。ましてや、この姿勢が腰痛の一因になっていたとは青天のへきれきだ(汗)

 一方、男性は、猫背で腕を体の前にダラリと下げてしまうタイプが多いそうだ。

――平泉医師「猫背でうつむいて歩いている男性をよく見かけます。これでは背骨や首の湾曲部分が減少してしまうため、首と腰に負担がかかり、首こりや腰痛を招きやすくなります」

そり腰は腰痛、猫背は首こりなどの原因に(イラスト 平井さくら)
[画像のクリックで拡大表示]

 通常、背骨や首はS字状にゆるやかに湾曲することで重い頭を支え、地面からの衝撃をバネのように吸収して和らげている。この湾曲が正常な形でなければ、頭を支える首や、体の上下をつなぐ腰に負担がかかるのだ。

――平泉医師「姿勢の悪い人は体の軸がズレていて骨盤が後傾するため、股関節や膝が曲がってしまっているケースが少なくない。その場合も、腰や膝に痛みが出やすいですね」

 急いで進もうとしているのか、前かがみになって歩く人もよく見かけるが、「これは意味のない歩き方」(平泉医師)。姿勢がゆがんでいるためにエネルギーが分散し、ひどくなると下半身の関節に負担がかかり、痛みが膝にまで広がるのだという。

 姿勢によって、これほど痛みやこりを引き起こすリスクが潜んでいるとは驚きだ。そこで、「正しい姿勢に矯正するための壁立ちポーズ」のルールを教わった。

(イラスト 平井さくら)
[画像のクリックで拡大表示]
<正しい姿勢に矯正するための壁立ちポーズのルール>
(1)肩甲骨と骨盤を意識して壁につけ、アゴは引いて視線は前に
(2)肩甲骨を寄せて胸を開く
(3)壁と腰の間の隙間がこぶし1つ分程度になるように腹部を引っ込める
(4)膝を伸ばす
(5)腕は体の前ではなく横に沿わせる
(6)体が真上に引っ張られているような感覚で、上半身を伸ばす

 …これが、理想的な姿勢だ。

 私も、再度トライ。壁に沿って立つだけなのに、このルールすべてを意識すると、かなり疲れる。ただ、毎日意識してこの立ちポーズを続けていれば、姿勢をつくる筋肉・腹筋や背筋が鍛えられ、腰を守りやすくなるのだという。

――平泉医師「姿勢はあくまで『クセ』。その感覚で立つものだと、体に覚えさせることが大切です。そのために、この『壁立ちポーズ』を普段から思いついた時に繰り返してください。続けていれば、壁を使わなくても正しい姿勢をつくれるようになりますよ」

正しい姿勢をキープしたまま歩くコツは?

 体にだいぶ覚えさせたところで、正しい姿勢で歩くように心がけよう。信号待ちなどでもコマメに自分の姿勢を正すクセをつけておけば、崩れにくい。歯磨きの最中に鏡を、外出時にはガラス窓などに映った姿を見て、積極的に姿勢をチェックするとよいそうだ。

 その見極めルールはこうだ。

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 老化を左右する血管! 若返りのポイントは?

    体の中に縦横無尽に張り巡らされた「血管」をよい状態に保つことは、健康を維持するため、そして老化を防ぐために極めて重要だ。では、強い血管をキープし、老化した血管を若返らせるには、何をすればいいのだろうか。本特集では、2万例を超える心臓・血管手術を手がけてきたスペシャリストに、血管の若さを維持する秘訣と、血管を強くする運動法・食事法を聞いていく。

  • つらい「肩こり」は動的ストレッチで解消!

    肩こりの原因の大半は、生活習慣。すなわち、不自然な姿勢で過ごすことや、たとえ良い姿勢であっても長時間続けてしまうことが、首や背中の筋肉を緊張させ、筋疲労を引き起こす。この記事では、肩こりに関する記事の中から重要ポイントをピックアップして、肩こりの解消方法をコンパクトに紹介していく。

  • 筋肉博士が教えるロコモ予防の下半身筋トレ

    健康寿命を延ばすためには、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動だけでなく、「筋トレ」も重要であることが最近改めて認識されている。東京大学大学院教授で“筋肉博士”こと石井直方さんは、「寝たきりにならないためには、40~50代のうちから筋肉量を増やす意識で運動することが大切」という。そこで本特集では、石井さんに聞いた、筋トレの効果と、具体的な下半身筋トレの方法を一挙に紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2019 Nikkei Inc. All rights reserved.