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ストレス解消のルール

周囲の目が気になる「せき」 止めるのNG、姿勢を変えると軽減も

せきストレス解消のルール

 結城未来=健康ジャーナリスト

 かつて、これほどまで「せき」におびえ、抑えることに神経を使ってストレスを感じることはなかったのではないだろうか? ひとたび電車の中で「せき」をすれば、周りからは白い目で見られてしまう。新型コロナ、インフルエンザ、風邪などの感染症はもちろんだが、これからの季節は乾燥やホコリなどの刺激によっても「せき」はつきまとう。

 そこで、健康ジャーナリスト結城未来が「せきストレス」解消のために、呼吸器の専門医・長崎大学大学院の迎寛教授に「せき」の正体を探った。

だんだんと寒くなり、「せき」の季節になってきた。周りは気になるが、カラダのためには必要? 写真はイメージ=(c)Leung Cho Pan-123RF

 だんだんと寒くなるにつれて、「せき」音を聞く機会が増えた。かくいう私も、急に「せき」こむことがある。

 人の多い場所では、マスクをしていても腕や袖で口をふさいだり、慌てて人のいないほうを向いたりする。せきを止めようとツバを飲み込んだり口を押さえたりなどして苦労することも少なくない。せきを簡単に止める方法はないのだろうか。

――迎教授「危険な質問ですね。最初に申し上げておきますが、『せき』は止めてはいけないものですよ」

 これはいきなりのカウンターパンチだ。今や「せき」は感染症のイメージが強い。「せき」が無いことが良いと思いがちだ。

「せき」には異物を排出する大事な役割があった

――迎教授「もちろん、『せき』は無い方がいいですよ。ただ、むやみに止めてはいけません。『せき』は、人の健康を維持するために必要な反応ですから」

 どうやら、『せき』のメカニズムはこうなっているらしい。

 人間は酸素を吸って二酸化炭素を吐き出して生きている。空気中に含まれるのは酸素だけではない。ホコリや粉じん、ウイルス、花粉、大気汚染などの有害物質も少なくない。『空気を吸う』ということは、異物を絶えず体内に入れることにもつながるのだ。

 「ただ、人間の体は素晴らしく、常に外界と接している体内の重要な臓器『肺』を守るために、異物を排出する『せき』という行為があるのです」(迎教授)

 「気道」は、口や鼻から肺へ通じる「空気の通り道」だ。気道に異物が入りこむと、気道にあるセンサーが感知。脳の「せき中枢」に伝わって、呼吸を行う筋肉に「せき」の指令が送られることになる。

 また、異物の多くは気道壁から分泌された粘液に絡み取られる。これを気道壁の線毛が往復運動を繰り返すことで喉へと押し上げ、せきで一気に「たん」として排出するのだ。

――迎教授「『せき』は肺内に侵入した異物や肺内で産生されたものを外に出そうとする防御反応なのです。それだけに大切なことは、なぜ『せき』が出ているのかをきちんと調べることです」

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