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ストレス解消のルール

熱帯夜でもこれで快眠! カギは扇風機・エアコンの気流と除湿

不眠ストレス解消5つのルール

 結城未来=健康ジャーナリスト

「暑くて眠れない」という声が続出している。「不眠」は日中のパフォーマンスを落とし、活動を制限してしまう立派なストレスだ。そこで、健康ジャーナリストの結城未来が、環境が人の体にどう影響を及ぼすかを研究し続けている九州大学の安河内朗名誉教授に、「酷暑による不眠ストレス解消」のヒントを教わった。寝苦しさ脱出の決め手は「放熱」、体内にたまった余分な熱を逃がすことだそうだ。

「放熱」とは、体内の余分な熱を外に出すこと。放熱を促すには、パジャマを半袖・半ズボンにするのも有効だ。写真はイメージ=(c)Olha Shtepa-123RF
「放熱」とは、体内の余分な熱を外に出すこと。放熱を促すには、パジャマを半袖・半ズボンにするのも有効だ。写真はイメージ=(c)Olha Shtepa-123RF

 今年の暑さは様子が違う。命に関わるくらいの暑さだ。そこで研究データを基にした「酷暑による不眠ストレス解消」術について、生理人類学や人間工学を専門とする安河内さんにヒントをいただくことにした。

 …というのも、連日「体を冷やす」ための対策などが各メディアで紹介されているが、過去に痛い目にあっている私はそんな情報にはマユツバ状態。例えば「体を冷やす」とうたう寝具を試したときも、汗を吸収せずにムレるわ、寝返りを打つたびに汗の池に飛び込むことになるわ、日に干せない素材だったため汗とカビ臭さのオマケ付きで眠れぬ日々を迎えることに。結果はもちろんすぐにお蔵入り。だからといってエアコンばかりに頼れば、「具合が悪くなるのではないか!?」「喉を痛めるのではないか!?」などと抵抗を感じる人も多いだろう。体調を崩さずに、「酷暑による不眠ストレス解消」を実現するには、どうしたらよいのだろうか?

酷暑でもぐっすりのカギは「放熱」

――安河内さん「酷暑でも快眠を得る決め手は、体内リズムに合わせた『放熱』です。誤解しないでいただきたいのは、体を冷やすのではなく、『体内にたまった余分な熱を逃がす』ことが大切なのです。

 人間の体は眠る前から深部体温(体の奥の体温)がスムーズに下がっていくことで早く眠りにつけ、深い睡眠に入りやすい体内リズムになっています。室温も体温も上がりがちな熱帯夜ではこれが困難なため、寝つきにくくなるのです」

 つまり、こうだ。体の中では体が熱をつくる「産熱」と、体の外に熱を逃がす「放熱」が常に行われている。このバランスが崩れたときに熱中症の危険が増す。深部体温が下がりにくくなるため、寝つきも悪くなる。そのため、熱帯夜では「積極的な放熱作業」が必要になるのだ。

汗をいかに上手に蒸発させるか

 では、余分な熱を体から「放熱」するには、どんな工夫が必要なのだろうか?

――安河内さん「『汗を蒸発させること』につきます」

 「汗はかかないほうが涼しい」というイメージがあるのだが…。

――安河内さん「『汗』は蒸発するときに体から熱を奪って(気化熱)、体内の温度を調節してくれる大切な『体温調節機能』です。ただし、汗をかいても流れ落ちたり寝具に吸収されたりしてしまうと、放熱の役には立ちません」

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