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ストレス解消のルール

夏の寝苦しさを解消する3つの快眠ルールとは?

眠れないストレスを解消する快眠ルール

 結城未来=健康ジャーナリスト

 私の場合、執筆などで朝方まで作業をしていると、逆に手足が冷えて指先がこわばってしまうこともある。

――内山教授「早朝は、1日の活動時間に備えて深部体温を上げようとする時。体外に熱を逃すまいと皮膚の血管が閉じるため、皮膚の表面温度が下がって手足は冷たくなります。風邪などの感染症にかかった時の仕組みも同様です。体は病原菌を殺すために深部体温を上げようとします。発熱物質を作ると同時に皮膚の血管を閉じて熱の放出を抑え、体を守ろうとするのです」

目の周りを温めれば入眠までの時間が短縮、研究で明らかに

 手足がラジエーターの役割を果たしていることは分かったが、内山教授と花王の最新の共同研究では、「目」が焦点だ。目の周りを20分間約40度で温めた後、眠りにつくまでの時間と睡眠の深さを脳波計で測定している。

 その結果、目を温めることで眠りにつくまでの時間が約2 分の1 に短縮(12.9 分から6.8 分へ)。眠り始めから深い睡眠に入ることが分かったという。

――内山教授「実はこれも、手足のラジエーターが関係しています。寝る30分くらい前に目を温めると熱の放出が促進され、手足が温かくなって眠りやすくなるのです」

 どうして「目」が眠りと関係するのだろうか?

――内山教授「そのメカニズムはまだ解明されていません。私たちの実験で目を温めたところ、胴体の体温は上がらないのに手と足先の皮膚温度は上がることが分かりました。目がほんのり温められると、眠気をもよおしていく時と同じプロセスのスイッチが入るようです。目は脳に最も近い器官。いわば脳の一部のようなものです。『見る』だけでなくさまざまな情報を感知する機能を持っているのだと思います」

目を温めると、手足が温かくなって眠りやすくなるという

 気温の高い時期は目も温かくなっているはずだ。にもかかわらず、眠りにくいのはなぜだろうか?

――内山教授「暑くて湿気が多いと、手足の皮膚から周囲に熱が逃げにくいからです。そのため、深部体温が下がらずに眠りにくくなってしまいます。こういう時は熱を逃がしやすくする環境作りが大切になります」

 では、エアコンや扇風機も上手に活用した方が良いということだろうか?

――内山教授「湿気が多くて不快な暑さでしたら、エアコンで室温をコントロールして手足から熱を逃がしやすくすることも、一つの方法です。不経済だと思われるかもしれませんが、快適性や健康にはそれなりの工夫が必要なのです」

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