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ストレス解消のルール

排尿時間が30秒以上、残尿感…「おしっこ年齢」の曲がり角かも

ストレス解消のルール(8)

 結城未来=健康ジャーナリスト

――堀江医師「結城さんのように利尿作用のある緑茶やコーヒーを頻繁に飲む人、大量に水分をとる人は、トイレに行く回数も増えます。残尿感がなくスッキリ感があるのなら、膀胱が老化していると見なさなくてもよいですよ。安心してください」

 ただ、トイレの回数が多いと困るケースも出てくる。

――堀江医師「おしっこが近いということは、『本人が困っているかどうか』に関わります。日中の排尿回数は平均して5~7回ですので、日中は8回以内くらいが1日のトイレ回数の目安。夜は2回以上だと安眠に関わりますので、さすがにつらいでしょうね」

 では、回数で「おしっこ年齢が上がった」と感じるサインはないのだろうか?

夜中にトイレに起きるようになることも、おしっこ年齢の曲がり角のサインといえる。写真はイメージ=(c)Sergey Dogadin-123RF

――堀江医師「『夜中に1回でも起きるようになったら、体の曲がり角』だと思ったほうがよいでしょうね。50代の半数は夜中に1回は起きてしまうようです。血圧が高い、肥満、眠れない、ストレスなど、原因はいろいろと考えられますので、夜中に起きるようになったら健康に気を使ってください」

便秘が原因でおしっこが近くなる人も

 「トイレが近くなる」ことに関しては、老化だけでなく、さまざまな要因が関わってくるようだ。

――堀江医師「便秘でもおしっこが近くなりがちですね。便が詰まっていると膀胱が押されるので、おしっこも近くなるのです。20代でもあり得ますよ」

 「おしっこ年齢が上がった」と感じたときの対策法はあるのだろうか?

――堀江医師「専門医に相談することも一つの方法ですが、自分で手軽に始められるのは『排尿ストレッチ』でしょうね」

 やり方はいたって簡単。トイレに入ったときに3~5秒間、排尿を我慢するだけだ。膀胱の筋肉を意識して締めることで、筋肉トレーニングになるという。たった数秒だが、トイレに行くたびに行えば、1日に何回も行える。

――堀江医師「トイレに行って用を足す直前に意識して行うようにしてください。逆にトイレに行くことを我慢するのは膀胱炎を招きやすくするので、やめてください」

 日中のウォーキングや運動も、全身の筋肉を鍛えることにつながるので、膀胱の老化を抑えることにつながりやすいようだ。

――堀江医師「全身運動は、あらゆる尿トラブルの予防になるという研究結果もあります。膀胱はもちろん、体全体の老化予防のためにも、ぜひ運動は定期的に行ってください」

 さらに詳細に自分の尿を分析できるキットもあるようだ。

――堀江医師「尿検査キットは、ドラッグストアなどで手軽に手に入れられます。こうしたものを使えば、尿たんぱくや白血球数など、目で見るだけでは分からないカラダの情報を知ることができます。ご家族で定期的に取り組んでみるのも、良い健康管理法ですね」

 毎日数回ある「排尿時間」を「健康管理タイミング」と心得て、老化予防と健康維持のヒントをつかみとろう。

<ストレスのない理想的な快尿のルール>
(1)「きれいで透明な尿が基本」
⇒濃い色なら脱水症状になっているので、水分をとろう
(2)「排尿時間は30秒以内」
(3)「排尿後にスッキリ感がある」
(4)「チョロチョロではなく勢いのある排尿」
⇒(2)~(4)は膀胱のしなやかさが維持できている証し
(5)「回数は日中8回以内、夜中は1回以内」
⇒たくさん水分をとる人は回数も多いので、あくまで目安

堀江重郎(ほりえ しげお)さん
泌尿器科医、医学博士。順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学主任教授
堀江重郎(ほりえ しげお)さん 日米で医師免許を取得し、米国で腎臓学の研さんを積む。国立がんセンター中央病院、帝京大学主任教授を経て2012年より現職。腎臓病・ロボット手術のトップランナーとしても知られている。アンチエイジング医学を研究する医師が集う日本抗加齢医学会理事長、日本Men’s Health 医学会理事長。近著に『寿命の9割は『尿』で決まる』(SB新書)がある。
結城未来(ゆうき みく)
エッセイスト・フリーアナウンサー
結城未来(ゆうき みく) テレビ番組の司会やレポーターとして活躍。一方でインテリアコーディネーター、照明コンサルタント、色彩コーディネーターなどの資格を生かし、灯りナビゲーター、健康ジャーナリストとして講演会や執筆活動を実施している。

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