日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > ストレス解消のルール  > 花粉症にドライアイ、目がかゆくても冷やす・水洗いは避けて  > 3ページ目
印刷

ストレス解消のルール

花粉症にドライアイ、目がかゆくても冷やす・水洗いは避けて

「花粉症による目のかゆみストレス」軽減のためにやってはいけないNGルール

 結城未来=健康ジャーナリスト

 目のかゆみや違和感を覚えたら、目を温めることで、その不快感を改善できるという。

 早速、私も温めたタオルを目にのせてみた。目がふんわりと温められると、花粉によるかゆみもイライラ感も忘れてリラックスし、うっかり眠りそうになった。

――綾木医師「まばたきには目の表面をきれいに拭く役割が、涙には目の表面を洗い流す役割があります。まばたきや涙で花粉を除去し、目を閉じて目を休ませることが、この時期のかゆみストレスから解放される一番のリラックス法です。そのときに目を温めれば、さらに目が楽になります。簡単なことに思えますが、意外と、ちゃんと目を休ませている人はそう多くはないんですよ。ぜひ、心がけてください」

NGルール(5)「メガネを曇らせるマスクの装着法はNG」

 最後におまけとして、ぜひ聞きたいことがあった。この時期、花粉を避けるためにマスクとメガネを身に着けている人が目立つ。ところが、メガネが曇りがちなのでこれをストレスだと感じる人も少なくないようなのだ。実は私も、この組み合わせでレンズの曇りと格闘しがちだ。

――綾木医師「ちゃんと正しい装着法でマスクを使っていますか? 私も普段からメガネを欠かせない派です。大切な手術でもメガネとマスクを使いますが、レンズが曇るなんていうことはありませんよ」

 改めて、正しいマスクの装着法を教わった。

(イラスト 平井さくら)

(1)

ワイヤがついている辺を上にして耳にゴムひもをかける

(2)

両手の指でワイヤを顔に押さえつけながら鼻とほほにフィットさせて隙間をなくす

(3)

ワイヤ部分を片手の親指と人さし指で支えながら、残りの手であごの下までマスクを伸ばす

(4)

両手でマスクを覆い、空気漏れをチェック。呼吸をしてもマスクが顔に密着するように(2)を繰り返して確認する


――綾木医師「こうすれば、呼吸をしてもマスクが顔に吸い付いたままなので、メガネは曇りません」

 早速、トライしてみた。これまでは、鼻とほほのフィットをおろそかにしていたことを痛感。手で鼻とほほに当たるワイヤ部分を密着させるように心がけては息漏れチェックを繰り返してみたところ、なんとか曇りも違和感もない視界を手に入れることができた。

 マスクは、どのタイプでも大丈夫なのだろうか?

――綾木医師「ワイヤが鼻の形に曲がらない製品は用をなしません。上端を内側に折り曲げるやり方もあるようですが、ワイヤがしっかりとしているマスクでしたら、不要です。ワイヤを鼻とほほにしっかりと添わせるだけで簡単に顔にフィットさせることができますよ」

 こうしてチェックしていくと、無意識にNG行為を行っていることに気づく。現代人は、パソコンやスマホ操作など、何かと目を酷使する機会が多い。目のかゆみストレスから解放されれば、視界も広がり前向きになれる。NGルールに注意して、なんとかこのつらい季節を乗り越えよう。

<「花粉症による目のかゆみストレス」軽減のためにやってはいけないNGルール>
(1)「目や目の周辺を手でかくのはNG」
⇒「かゆいからかく」行為は、かゆみを増やすだけ
(2)「水道水で目を洗うのはNG」
⇒顔、特にまぶたについた花粉を洗うだけならいいが、目を洗うことは目によくない
(3)「目薬を乱用するのはNG」
⇒目薬の使い過ぎは目に有害。特に防腐剤が入っていると、目を傷めることがある
(4)「目を冷やすのはNG」
⇒冷やすことは、目の状態の悪化を招くことがある。温める方が目の健康には良い
(5)「メガネを曇らせるマスクの装着法はNG」
⇒マスクの装着法に気を付けるだけで、「レンズの曇りストレス」から解消される!

綾木雅彦(あやき まさひこ)さん
おおたけ眼科つきみ野医院副院長、慶應義塾大学医学部眼科学教室特任准教授
綾木雅彦(あやき まさひこ)さん 1982年慶應義塾大学医学部卒業後、米国ハーバード大学医学部留学。昭和大学医学部眼科准教授、国立病院機構埼玉病院眼科医長、国際医療福祉大学三田病院眼科准教授などを経て、現職。医学博士(慶應義塾大学)、日本眼科学会認定眼科専門医・指導医、日本抗加齢医学会専門医・評議員、日本医師会認定産業医、睡眠健康指導士、アメリカ眼科アカデミー国際会員。
結城未来(ゆうき みく)
エッセイスト・フリーアナウンサー
結城未来(ゆうき みく) テレビ番組の司会やレポーターとして活躍。一方でインテリアコーディネーター、照明コンサルタント、色彩コーディネーターなどの資格を生かし、灯りナビゲーター、健康ジャーナリストとして講演会や執筆活動を実施している。

先頭へ

前へ

3/3 page

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 「中途覚醒が多く寝た気がしない」 中高年の睡眠の悩み解消術

    「睡眠の途中で何度も目を覚まし、眠った気がしない」「早朝に目覚めてしまい、その後なかなか寝付けない」――。歳をとるにつれ、そんな「中途覚醒」「早朝覚醒」に悩まされるようになったという人も多いだろう。なぜ中途覚醒は起きるのか。中途覚醒を解消して、若い頃のような「熟睡」を手に入れることはできるのか。このテーマ別特集では、中途覚醒の原因と、それを解消するための対策を一挙紹介していく。

  • 強い足腰を維持するための「骨」の強化法

    健康長寿の大敵となる「骨の脆弱化」を予防するには、若いうちから「骨を強くする生活習慣」を取り入れていくことが大切だ。このテーマ別特集では、骨が弱くなるメカニズムや危険因子、骨を強く保つための生活習慣のポイントなどについて解説していく。

  • もの忘れと認知症の関係は? 認知症リスクを下げる生活のポイント

    年を取っても認知症にはならず、脳も元気なまま一生を終えたいと誰もが思うもの。しかし、「名前が出てこない」「自分が何をしようとしたのか忘れる」といった“もの忘れ”は、中高年になると誰もが経験する。⾃分は周りと比べて、もの忘れがひどいのでは? ひょっとして認知症が始まったのか? と不安になる人も多い。このテーマ別特集では、もの忘れの原因や、将来の認知症にどうつながるのか、認知症を予防するにはどうすればいいのかについて、一挙にまとめて紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.