日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > からだケア  > ストレス解消のルール  > 花粉症にドライアイ、目がかゆくても冷やす・水洗いは避けて  > 2ページ
印刷

ストレス解消のルール

花粉症にドライアイ、目がかゆくても冷やす・水洗いは避けて

「花粉症による目のかゆみストレス」軽減のためにやってはいけないNGルール

 結城未来=健康ジャーナリスト

――綾木医師「花粉用メガネやゴーグルをかけるなどして花粉を寄せ付けないこと。花粉がついてかゆみを感じたら、まばたきや目を閉じて涙で洗うのが一番です」

NGルール(2)「水道水で目を洗うのはNG」

 そうは言っても、前述した通り、ドライアイなどで涙の量が少なく、うまく洗い流せない人も多い。そんなこんなでこの季節になると、「目を取り出してジャブジャブと洗い流したくなる」。そう思うほどつらく感じるのは、私だけではないだろう。実際、私は外出先から戻ると、目はもちろん、顔中に花粉がついているのではないかと気になるため、思い切り顔を洗浄している。

――綾木医師「水で目をジャブジャブと洗うことは避けてください

……いきなりの否定だ。

写真はイメージ=(c)silverjohn-123RF

――綾木医師「まぶたについた花粉を洗い流すための洗浄ならいいですよ。でも、目の中の花粉なら、基本的に涙で落ちます」

 水道水なら、目の中でも問題はなさそうに思えるのだが……。

――綾木医師「水道水は、基本的に目には有害なんですよ。涙とは違うので、浸透圧も成分も違う。コンタクトレンズを水で洗ってしまうと、水道水に生息するアカントアメーバがコンタクトレンズを介して角膜炎を引き起こし、ひどくなると失明の危険もあるくらいです」

 プールに行くと、泳いだ後に水でジャブジャブ刺激を与えながら目を洗う光景をよく見かける。これはどうなのだろうか。

――綾木医師「実は、それも目にはよくありません。涙と違う成分を水圧をかけて目に浴びせているわけですから。もちろん、顔を洗いゴミや花粉を洗い流す程度でしたら、問題はありません。でも、必要以上に水道水を目の中に入れないでください」

NGルール(3)「目薬を乱用するのはNG」

 それでは、涙で洗い流せない場合は、点眼薬を使いまくるしかないのだろうか?

――綾木医師「点眼薬も、何度も何度も頻繁に差すなど、使い過ぎは目に有害です。特に防腐剤が入っている目薬は目を傷めることがありますよ。あくまで処方通りの適量を守ってください」

 では、どうしても「洗い流したい」という切実な思いを満足させるには、どうすればよいのだろうか?

――綾木医師「洗い流したいのでしたら、花粉やゴミなどを洗い流す洗眼薬があります。ただそれも、健常な目だったり定められた用量を守って使ったりする分にはいいのですが、ドライアイのように目を傷めている場合や使い過ぎには注意が必要です。含まれている成分によっては、目に悪影響を与える場合もありますから。お使いになりたい洗浄用の目薬が自分の目に合っていて安全かどうか、眼科医にご相談の上、用量や用法を守ってお使いください」

 なるほど。「すっきりできるから」と乱用してはいけないらしい。

NGルール(4)「目を冷やすのはNG」

 目がつらいときに目を冷やすと、気が紛れ、炎症を抑えられるような気もするが、これはどうなのだろうか。

――綾木医師「気分転換や治療になると思い込んで、やたらと冷やすのは危険ですよ。気分のリフレッシュ効果はあっても、目の健康には逆効果です。特に点眼治療中の人やドライアイ気味の人など、目が弱っている人は避けたほうがいいですね」

写真はイメージ=(c)marcinska-123RF

 つまり、こういうことらしい。涙は、涙腺から分泌される「水分」、その水分の蒸発を抑えるために目の縁から分泌される「油」、水分が流れてしまわないようにのりの役割をしている「ムチン」が目の表面から分泌されることで構成され、目を守っている。目を冷やしてしまうと、特に油の分泌が滞りがちになり、涙の健康的な循環に悪影響が出て涙の質も下がるのだという。

――綾木医師「特にこの時期、目を冷やしてしまうと、涙による花粉の洗浄除去が不十分になり、花粉によるダメージからの回復も阻害されてしまうことになりますよ」

 目のかゆみがとれるどころか、冷やすことでますますひどくなる可能性があるらしい。

――綾木医師「逆に、目を温めれば、大抵の人は気持ちよく感じられます。滞りがちな涙の分泌も目の中での循環もスムーズになりますから」

次ページ
目は温めて

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 青魚のDHAやEPAで、血管を若返らせて、メタボも抑制!

    サバ、イワシなどの「青魚」の健康効果が注目されている。青魚にたっぷり含まれるDHAやEPAは、血管を若返らせ、メタボを抑制したり、認知症のリスクを下げる効果も期待できる。手軽に食べられる「サバ缶」や「イワシ缶」も人気で、カルシウムもしっかりとれるため、骨粗鬆症の予防にもなる。

  • 老化を左右する血管! 若返りのポイントは?

    体の中に縦横無尽に張り巡らされた「血管」をよい状態に保つことは、健康を維持するため、そして老化を防ぐために極めて重要だ。では、強い血管をキープし、老化した血管を若返らせるには、何をすればいいのだろうか。本特集では、2万例を超える心臓・血管手術を手がけてきたスペシャリストに、血管の若さを維持する秘訣と、血管を強くする運動法・食事法を聞いていく。

  • つらい「肩こり」は動的ストレッチで解消!

    肩こりの原因の大半は、生活習慣。すなわち、不自然な姿勢で過ごすことや、たとえ良い姿勢であっても長時間続けてしまうことが、首や背中の筋肉を緊張させ、筋疲労を引き起こす。この記事では、肩こりに関する記事の中から重要ポイントをピックアップして、肩こりの解消方法をコンパクトに紹介していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2019 Nikkei Inc. All rights reserved.