山中さんは「専門家なら関節リウマチとヘバーデン結節などの区別は、少し触るだけで簡単につく」と指摘する。逆に言えば、指を触らない医師は関節リウマチの診療経験が浅い医師である可能性もある。
こうした診察で関節リウマチの可能性があると医師が判断した場合は、血液中の「抗CCP抗体」を調べる検査が行われる。この検査は精度が高く、結果が陽性であれば90%の確率で「関節リウマチである」もしくは「今後、関節リウマチを発症する可能性が高い」ことが分かるという。このほか最近では、触診では分からない程度の炎症を見つけるために超音波検査(関節のエコー検査)を行う場合もあるという。