「臭いおならの原因は?」「においが大腸がんのサインのことも?」名医が回答!
広島大学病院感染症科のおなら博士、大毛宏喜先生(後編)
堀田恵美=ライター
大毛 硫化水素はほとんど腸管から吸収されません。多少吸収されるとしても、腸管粘膜には有毒なガスを解毒する機能が備わっていますし、肝臓でも解毒されるので、腸の中に硫化水素があっても大丈夫なのです。腸の中の硫化水素の濃度は、私たちがその中に入ったら即死するレベルといわれていますが、おならとして外に放出されると、空気で薄まるのでたとえにおいを嗅いだとしても危険ではありません。