「おならはどこから来るの?」「おならの回数が増えたのはなぜ?」名医が回答!
広島大学病院感染症科のおなら博士、大毛宏喜先生(前編)
堀田恵美=ライター
「健康Q&A」では、日経Goodayの連載や特集でおなじみの医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場。あなたの疑問やお悩みに答えます。
2021年9月の回答者は「おなら」や「お腹の張り」に詳しい広島大学病院の大毛宏喜先生です。
広島大学病院感染症科教授 大毛宏喜先生Q&A
Q 1
Q 2
Q 3
Q 4
Q 5
Q 6
Q 7
Q 8

編集部 広島大学病院感染症科 教授の大毛宏喜先生は、おならやお腹の張りのスペシャリストとして知られ、日経Goodayでも「おとなのカラダゼミナール:我慢したおならはどこへ行く?」などにご登場いただいています。そんな大毛先生に向けて、読者からの質問を募集したところ、おならの悩みを中心にたくさんの質問が寄せられました。それらに対する大毛先生の回答を、前編・後編の2回に分けてお届けします!
おならのガスの多くは、口から入るというのは本当?
おならのガスの多くは、口から入ったものだという話を聞きました。本当でしょうか? もしそうなら、呼吸に気を付ければおならは減るのでしょうか。おならを減らす呼吸法があれば教えてください。(45歳男性)
編集部 おならの原因は?という質問ですね。
大毛 はい。おならは腸の中にたまったガスです。そのガスのほとんどは飲み込んだ空気からできています。100ccの水を飲んだときにどれくらい空気を飲むと思いますか? 実は、水とほぼ同量の空気を飲んでいるといわれています。人は1日に2Lの水が必要といわれていますよね。もちろん、食事からとる水分もありますが、食事の際にも空気を飲み込んでいます。つまり、2Lの水分をとったのであれば、同じく約2Lの空気を飲み込んでいると考えていいでしょう。
編集部 では、炭酸飲料をよく飲む人はおならが増えるのでしょうか?