「めまいは安静にするより運動を」読者の悩みに名医が回答!
慶應義塾大学医学部教授・小川郁先生(後編)
梅方久仁子=ライター
「健康Q&A」では、日経Goodayの連載や特集でおなじみの医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場。あなたの疑問やお悩みに答えます。
2019年7月の回答者は、加齢性難聴など、耳の聴こえや補聴器などに詳しい、慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科教授・小川郁先生です。
慶應義塾大学医学部・小川郁先生Q&A
Q 1
Q 2
Q 3
Q 4
Q 5
Q 6
Q 7
Q 8
Q 9
Q10
Q11

編集部 中編では、補聴器についての質問が相次ぎました。今回の後編では、めまいや、メニエール病などについてお答えいただきます。ではさっそく最初の質問です。
三半規管に問題があり、めまいがします
めまいがします。寝転んで左を下にして上を向くと症状が出る場合が多いです。耳鼻咽喉科で検査したところ、三半規管が悪いようで、薬を服用しています。現在、変形性頸椎症と胸郭出口症候群を患っていて、肩こりが常時していますが、これは関係ありますか。胃カメラとMRIの検査を控えていて、できるか不安です。(80代男性)
編集部 めまいは、耳が原因で起こるのですか?
小川 そうです。耳には音を感じる聴覚のほかに、体の向きや動きを感じ取る平衡覚を脳へ伝える働きがあります。