「前立腺全摘手術後でも愛し合えますか?」名医が回答
順天堂大学泌尿器外科学教授の堀江重郎先生(後編)
松尾直俊=フィットネスライター
「健康Q&A」では、日経Goodayの連載や特集でおなじみの医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場。あなたの疑問やお悩みに答えます。
今月の回答者は、順天堂大学泌尿器外科学教授の堀江重郎先生。前立腺がんの方からの質問に答えていただきました。
順天堂大学泌尿器外科学教授の堀江重郎先生 Q&A
Q 1 夜、トイレに3回行かねばならないのが大変です(前回)
Q 2 耳鳴り、めまい、動悸、五十肩などに悩んでいます(前回)
免疫療法やサプリメントは信じてもいいの…?
編集部 順天堂大学泌尿器外科学教授の堀江重郎先生に、読者からの質問に答えていただくこのシリーズ。前回は、「夜間頻尿」「男性更年期障害」「前立腺肥大」についてのお悩みに回答していただきました。
今回は、前立腺がんの方から質問が寄せられています。よろしくお願いいたします。
堀江 何でも聞いてください。
編集部 さっそく1つ目の質問です。
前立腺がんの治療中です。骨に転移しているため、手術は行わず抗がん剤とホルモン療法で対処しています。世の中には様々な免疫療法やサプリメントが紹介されていますが、信じるに足るものなのでしょうか。 (60代男性)
編集部 すでに骨に転移しているという方からの質問です。どのように考えればいいでしょうか…。
堀江 まず、知っておいてもらいたいのが、前立腺がんの治療法は、現在、劇的に変化しているということです。
編集部 えっ、どういうことですか?