「痛みを医師に伝えるコツは?」「トリガーポイント療法って何?」名医が回答!
痛みに詳しい横浜市立大学附属市民総合医療センターペインクリニック内科部長の北原雅樹先生(後編)
堀田恵美=ライター
「健康Q&A」では、医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場。あなたの疑問やお悩みに答えます。
2022年3月~4月前半の回答者は「難治性の慢性痛」に詳しい、横浜市立大学附属市民総合医療センターペインクリニック内科部長の北原雅樹先生です。
痛み治療のエキスパート 横浜市立大学附属市民総合医療センターペインクリニック内科部長の北原雅樹先生Q&A
Q 1
Q 2
Q 3
Q 4
Q 5
Q 6
Q 7
Q 8
Q 9
Q10
Q11
Q12
Q13

編集部 中編に引き続き、痛みのエキスパートである北原雅樹先生に、読者からの質問にお答えいただきます。ではさっそく、最初の質問です。
受診の際は痛みの背景を伝えることが大事
痛みの表現として「ズキズキ」「ガンガン」などありますが、痛みの種類や程度を病院の先生にうまく伝えられず困ることがよくあります。痛みの伝え方のコツを知りたいです。(48歳 男性)
編集部 質問者の方のお気持ち、よくわかります。痛みの伝え方が正しくないと、診断に影響が出てしまうのではないかと心配になる方は多いでしょう。痛みで受診する際には、どのような点を意識して自分の症状を伝えればいいでしょうか。
北原 医師が知りたいのは、「どんな強さ・性質の痛みが、どこに、どれくらいの頻度で出て、その痛みがどういうときに強くなって、どうやったら弱くなるか」ということです。それらを総合して判断するので、伝え方はズキズキ、ガンガンといったオノマトペ(擬音・擬態語)でも、「刺すような」「重い」「瞬間的な」「電気が走るような」のような性質を伝える表現でもかまいません。自分の言葉で伝えることが重要です。