超高齢化社会を迎えたわが国では、「ただ長生きをする」のではなく、いかに「健康寿命」を延ばすかに関心が集まっています。そのカギとなるのが、「筋肉」。本連載では、「健康で長生きするためには、筋肉というかけがえのない財産を上手に管理していくことが重要」と話す筑波大学大学院教授の久野譜也氏(人間総合科学研究科スポーツ医学専攻)が、エビデンスに基づく「おとなの筋トレ」のススメや、健康寿命を延ばすための様々なヒントをお伝えしていきます。
筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学専攻教授、医学博士

スポーツ医学の分野において、中高年の筋力トレーニング、サルコペニア肥満、健康政策などを研究。2002年に、健康増進分野では日本初の大学発ベンチャー「株式会社つくばウエルネスリサーチ」を設立。「科学的根拠に基づく健康づくり」という基本概念のもとに、超高齢社会に伴う生活習慣病、寝たきり者や医療費の抑制といった健康課題に対して、情報発信のあり方やまちづくり、コミュニティの再生などのアプローチも含めた解決策を提案している。
著書に『寝たきり老人になりたくないなら大腰筋を鍛えなさい』(飛鳥新社)、『筋トレをする人が10年後、20年後になっても老けない46の理由』(毎日新聞出版)など。