梅雨どきの影響もあってか、ここのところ何となくやる気が出ない。何か目標を立てればやる気を出すモチベーションになるかもしれないと思っているが、どんな目標を立てればいいだろうか。
すっきりしない天気が続くこの時期は、「体がだるい」と感じたり、何となく無気力になったりする人も多いようです。少しでもやる気を出すために、何か目標を立てたい。そんなときに意識するといいポイントが3つあります。それは、「短所や弱点の克服よりも長所や強みの強化」「Doing(やり方)の目標よりもBeing(あり方)の目標を重視」「ひとりで達成しようとするよりも人を巻き込む」ことです。
弱点にはあえて目をつむる
何か目標を立てようとするときには、自分が劣っている点や、足りないところに目を向けがちです。そうした弱点を克服しようとすることも大切ですが、やる気の出る目標を立てたいときには、弱点にはあえて注目せずに、自分の長所や強みに目を向けてみましょう。その方が、より良い結果が生まれやすくなります。
自分の強みを伸ばすことを考えるときに役立つのが、「SWOT分析」です(図1)。SWOT分析は事業の戦略立案などに用いられるフレームワークで、馴染みのある方も多いかもしれません。SWOTは「Strength:強み」「Weakness:弱み」「Opportunity:機会」「Threat:脅威」の頭文字をとったもの。
このうち、「強み」と「弱み」は自分でコントロール可能な内部要因、「機会」と「脅威」は自分の努力では変えられない外部要因に分けられます。下図のようなマトリックス表を用いて各項目を評価し、強みを軸とした目標を検討してみましょう。