間もなくゴールデンウィークがやってくる。例年はカレンダー通りの勤務だが、今年は会社の方針で、連休はざまの平日も休みになり、10日間の大型連休になった。とはいえ、予定はとくに立てていない。これから計画するのも面倒だし、日頃の疲れがたまっているので、ゴロ寝で過ごそうかと思っているが、それももったいないような気がして、どうしたらよいか迷っている。どんな過ごし方をしたら、疲れを残さずリフレッシュできるだろうか。
昭和の日(4月29日)から始まるゴールデンウィーク。今年は土日が休日の人にとっては、平日の5月2日と6日を休めば、10日間の大型連休になります。会社や職場の事情もあるとは思いますが、ゴールデンウィークは長期間休めるいい機会。できれば長く休みを取って、心身のセルフケアにつなげてほしいと思います。
管理職ほど率先して長期休暇を

私はとくに管理職の人ほど、率先して長く休むことを勧めています。日本企業の管理職は真面目な人が多く、休み方があまり上手とは言えません。若手社員も上司の顔色をうかがって、休むのをためらう人も多いようです。
ワークライフバランスの先進国として知られる北欧諸国を数年前に訪れた際、現地の人は公務員でも1カ月程度の休暇があり、皆その休みをとても楽しみにしていました。そして、キャンプやトレイルランなどの話をうれしそうに聞かせてくれるのです。先日、学会で中東を訪れたときも、出席していた大学教授や企業の管理職の人たちは、学会のあとに休暇を取って観光に出かけるなど、とてもアクティブに過ごしていました。雑談でも、これまでいかに楽しい休暇を過ごしたか、面白い経験をしたかといった話になります。こうしたいい意味での「自慢話」は、聞いているほうも楽しいものです。
一方、日本企業に勤める管理職の人から聞く自慢話といえば、仕事にまつわることがほとんど。日本のビジネスパーソンに元気がないと感じるのは、1つに、休みに対して楽しみや生きがいを持っている人が少なく、興味を引かれる「自慢話」をする人もあまりいないということがある気がします。