災害時に威力を発揮した「お薬手帳」
「お薬手帳」は、2016年4月の熊本地震、2011年3月の東日本大震災で、大きな威力を発揮しました。日頃から医療に強い関心を持っている人はさておき、災害時という特殊な環境下で気持ちが高ぶり、日々服用している薬の名前、あるいは病名でさえ正確に思い出せない人も大勢いたはずです。かかりつけではない応援の医師や薬剤師が対応するため、薬の色や服用法を手掛かりに、普段の薬を手探りで探り当てるしかないという場面もありました。ただし、「お薬手帳」を持っている人は、確実に服用している薬を確認することができました。