グッデイ花子 「営業の〇〇さん、胃がんだったんだって」
ニッケイ太郎 「えっ! そうだったんだ。休んだ期間が短かったから、リフレッシュ休暇で旅行にでも行ったのかと思ってたよ」
グッデイ花子 「早期の発見で、そのまま内視鏡で切除できちゃったみたいよ」
ニッケイ太郎 「ラッキーだったね。あ、でも、がん保険も受け取れるよね」
グッデイ花子 「そこは微妙で、ダメだったって」
ニッケイ太郎 「どうして? がんだったんでしょう?」
日本人の2人に1人が、その一生においてがんにかかるとされる時代です。
民間の医療保険は、「もしかしたら」かかるかもしれない病気に対して、公的医療保険(健康保険など)ではカバーしきれない治療関連費用の負担に万全の備えをするためというのが、大方の加入理由でしょう(前回記事「その民間医療保険、本当に必要?」参照)。

病気の種類は様々ですが、「がんであれば、かかる可能性が高い上に治療費も高額になりがちなので、払った保険料に見合う給付が受けられ、元が取れるかもしれない」と考える人はいるでしょう。また、年間数百万円かかる高額ながん治療薬の話題が報道されれば、「いざという時に、自分にはとても手が出ない」と不安に思う人もいるかもしれません(もっとも、公的医療保険が使える治療であれば、高額療養費制度(関連記事「入院費が月に100万円! そんなとき頼りになる『高額療養費制度』」参照)があるので過剰な心配には及ばないのですが)。
がん(悪性新生物)は、日本人の死因の第1位ですから、民間医療保険の「三大疾病特約」のオプション契約をすることで手厚い保障を受けられます。また、がん治療に特化したがん保険も多くの商品があります。がん保険は他の病気をカバーしないので、一般の民間医療保険より掛金(保険料)が低めに設定されています。年齢に応じて保険金が決まり、終身保障タイプの商品が多いようです。がん保険における「がん」には、白血病、リンパ腫などの、いわゆる血液のがん、さらには、脳腫瘍や骨髄腫なども含まれます。