石田純一さん/妻に幻滅されないために家庭でも“オトコ”をキープ
「生きるのが嫌になるドラマは演じたくない」
俳優・石田純一さんに日経Gooday編集長・寺西 芝がインタビュー。その内容から、3回にわたって「石田純一のアンチエイジング術」を紹介する(1回目の記事は食事の話、2回目の記事は運動の話)。最終回は、“心”のアンチエイジンングについて語ってもらった。
愛する妻に幻滅されないために
大変ドラマティックな生き方であり、人生を満喫されているように見える石田さんですが、今は「若い女性にドキドキしては問題だから、妻に何回も恋をする」とのことでした。その秘訣を教えてください。
石田 多少なりとも、お互いの努力は要るんじゃないかと思いますね。家にいるときも、ある程度は身だしなみに気をつけて、あまりだらしなくならないように注意しています。
普段はワイン3~4杯だけど、時にはもう1軒行っちゃうこともあるわけですよ。僕もいい歳ですから、そうなると次の日はボロボロですよね。だから深酒しないように気をつける、とかね。
親しき仲にも礼儀あり。やっぱり、愛する妻に幻滅されたくないじゃないですか。もともと僕は年齢的なハンデがあるわけだし、気を抜くと妻に「うわー、歳取ったな、この人」と思われちゃうかもしれない。なるべくそんな思いをさせないように努力しないと。
毎日走っているのも、ひとつは妻に嫌われないように、ですよ。僕はもともと意志が弱いので、1日休んだら続かなくなる恐れがある。だから、やると決めたら毎日やる。いくら寒くても、前の日に飲み過ぎていても、とにかく毎日やる。「タバコはこの世に存在しない」と思い込んだ禁煙と一緒です。意志が弱いからこそ、言い訳せず、やると決めたことはやらないと。
頭が下がります。ここだけの話、奥様に何か不満はありませんか?(笑)
石田 いやぁ、特にないですね。いつも可愛いなあと。ちょっときついところもあるけど、僕はきつくない女性なんて見たことないので(笑)。
僕も若い頃は、ふたりの記念日とかデートのサプライズを大事にしていました。でも今は逆で、夫婦にとってイベントというのはそんなに重要じゃないと思うんですよ。だって、もしも何の気持ちも通わなくなった妻を急にイベントでドッキリさせたって、そこに感動はないだろうと。非日常的なイベントよりも日常が大事なんじゃないでしょうか。