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Dr.キタカズの「意外に知らない!?くすりにまつわるエトセトラ」

クスリもリスク!?

常に考えたい「果たして本当にその薬が必要なのか」

 北和也=やわらぎクリニック副院長

 もしその不要な薬のせいで、重い副作用が出てしまったらどうしますか?

 「そんな大げさな~!」という気持ちになるかもしれませんが、本当にそんなことはあるのです。

 たとえば、たいして鼻水が出ていないのに、鼻水止め(抗ヒスタミン薬)を出された高齢の男性。その薬の眠気の副作用でふらつき、転倒して、腰骨を折って入院してしまいました。実際にあった話です。

 「この世に副作用のない薬はない!」といっても過言ではありません。

 必要な薬のみを適切に飲むことは重要ですが、症状が軽く、あまり飲まなくてもよさそうなら、積極的に薬を欲しがるのは止めておいた方がいいことも多々あります。

 薬はクスリにもなりますが、毒にもなり得るのです。

薬の飲みすぎは健康に良くない

 今、薬剤にまつわるさまざまな話題が世界中で注目を集めています。過去に存在しなかった画期的な薬剤がどんどん開発され、治らなかった病気が治るようになったのは素晴らしいことですが、一方で、多すぎる薬の処方・内服による健康への悪影響や、医療費高騰といった、あまりよろしくない話題も出てきています。これをわれわれ医療者は「ポリファーマシー問題」と呼んでいます。

 私は医師として、薬の過剰内服によって体調を崩された多くの方に、これまで何度もお会いしてきました。

 医療費の問題も深刻です。世界における日本の人口は2%程度であるのに対し、薬剤消費量に占める割合はどのくらいだと思いますか? なんと、日本では世界の薬剤の10%が消費されているのだそうです!(参考:the global use of medicines outlook through 2016)

 これは医療機関へのアクセスの良さを間接的に表す恵まれた数字なのかもしれませんが、われわれはそんなに楽観視していてよいのでしょうか。

 というわけで、この連載では、身近な事例をたくさん取り上げながら、薬との上手な付き合い方、そして、日本のお薬事情について、読者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

 「クスリもリスク」って覚えやすいので、ぜひご家族のみなさんでシェアしてくださいね!

 注意)本連載は、医療否定を訴えるものではありません。必要な薬をテキトーに自己判断で中止するのはいけません!くれぐれもご注意いただければと思います。

北和也
やわらぎクリニック副院長
北和也

2006年大阪医科大学卒。府中病院急病救急部、阪南市民病院総合診療科、奈良県立医科大学感染症センターなどで主に総合診療・救急医療・感染症診療に従事。手足腰診療のスキルアップのため、静岡県は西伊豆健育会病院 整形外科への3カ月間の短期研修(単身赴任)の経験もあり。
現在は、やわらぎクリニック(奈良県生駒郡)副院長として父親とともに地元医療に貢献すべく奮闘中。3姉妹の父親で趣味は家族旅行。

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