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Dr.キタカズの「意外に知らない!?くすりにまつわるエトセトラ」

インフルエンザの鼻ホジホジ検査は本当に必要か?

検査キットに振り回されるな!

 北和也=やわらぎクリニック副院長

じゃあ検査キットってなんなんだ?

え、あの検査って必ずやらなくてもいいものなの?(©Henrik Dolle-123rf)

 では、あの鼻をホジホジする検査キット、あれはなんなのでしょう?

 「症状が出てからすぐに検査しても陰性になるなら、1日たってから受診したらよいのでは?」と思っていらっしゃる方もおられます。

 しかし、1日経ったら必ず陽性になるのかというと、そうでもないんです! 実は、本当のインフルエンザの人が、実際に検査陽性となる割合は10人中6~7人程度で、本当にインフルエンザだったとしても3~4人は陰性に出てしまうわけです(偽陰性といいます)。(*1)

 これだけでもびっくりしますが、反対に、インフルエンザではない人のなかにも、ごくごくたまに陽性になってしまうこともあり得ます(偽陽性といいます)。

 検査って絶対的なものではないんですね~。

 つまり、インフルエンザ診療における検査キットというのは、医師のインフルエンザの診断を助ける(診断精度を高める)ための道具に過ぎず、絶対視してしまうと、誤診すら起こしてしまうリスクがある、ということなんです。

 だから、明らかにインフルエンザっぽい時にホジホジするのではなく、インフルエンザかどうか微妙だけどしっかり診断しておきたい(あるいは除外しておきたい)という時にホジホジするのが、理にかなった使い方といえます。

 逆にいうと、明らかにインフルエンザっぽいときは、医師は検査キットなど使わずに、インフルエンザとして対応してもよいということなんです!

 明らかにインフルエンザなときに鼻をホジホジされて、涙を流しながらたまに鼻血がにじんでいるなんて、ちょっと悲しくないですか?

*1 Chartrand C, et al. Ann Intern Med. 2012; 156 : 500-511.

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