じゃあどうすればいいの?
さて、ここまで読んで、「使っちゃいけない!」「ダメ!」って言うけど、じゃあどうすればいいのよ?と思う人もいますよね。
実際のところ、自分や周りの医師たちは、経口第三世代セフェムを一切使わずに診療している人がほとんどなんです。
それはなぜか?
それは、その先生方が「薬なんてそもそも要らないから」だとか「医者にかかったら命を落とすから」だとか、そんなことを考えているからという理由では決してありません。そんな間違ったことをいう人たちはいませんよ(ここ超大事!)。
そもそも抗菌薬そのものが不要であったり、想定しうる全ての状況で、他にベターな選択肢が存在するためです。
次回は、経口第三世代セフェムをよく処方されてしまう・内服してしまう具体的なシチュエーションを紹介し、実際はどのようにすれば良いか、根拠に基づいて紹介していきたいと思います。
では、次回(「続・だいたいウンコになるので専門家に通称DU薬(DAITAI UNKO)とすら呼ばれる抗菌薬について知っておきたいこと」)をお楽しみに!
やわらぎクリニック副院長

現在は、やわらぎクリニック(奈良県生駒郡)副院長として父親とともに地元医療に貢献すべく奮闘中。3姉妹の父親で趣味は家族旅行。