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話題の論文 拾い読み!

要介護招く「フレイル」のリスクは肥満度が低くても高くても上昇

日本人のデータでU字カーブ描く

 大西淳子=医学ジャーナリスト

BMIが低い群と高い群の両方でフレイルの有病率が高い

 各群におけるフレイルの有病率を、BMI 22.5~24.9群を参照として比較したところ、BMIが低い群(18.5未満/18.5~19.9)と高い群(27.5以上)において、フレイルの有病率が高いことが明らかになりました(表1)。

表1 BMIとフレイルの有病率の関係
(J Clin Med. 2020 May; 9(5): 1367.)
[画像のクリックで拡大表示]

 横軸をBMI、縦軸をフレイルのオッズ比として両者の関係を表したところ、FPを用いて評価した場合とKCLを用いて評価した場合のいずれも、描かれた曲線はU字型になりました。これらの曲線に基づいて推定すると、フレイルの有病率が最も低かったBMIは、評価にFPを用いた場合が24.7~25.7、KCLを用いた場合は21.4~22.8でした。

 今回得られた結果は、BMIが低い人、高い人の両方において、フレイルのリスクを評価し、予防のための対策を講じる必要があることを示唆しました。

 論文は、2020年5月6日付の「Journal of Clinical Medicine」電子版に掲載されています(*3)。

大西淳子(おおにしじゅんこ)
医学ジャーナリスト
大西淳子(おおにしじゅんこ) 筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

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