日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > 医療・予防  > 話題の論文 拾い読み!  > 高学歴の人ほど心筋梗塞や脳卒中を起こしにくい
印刷

話題の論文 拾い読み!

高学歴の人ほど心筋梗塞や脳卒中を起こしにくい

教育格差を縮小できれば患者を減らせる可能性

 大西淳子=医学ジャーナリスト

 学歴が高い人ほど、狭心症や心筋梗塞、心不全、脳卒中などの循環器系の疾患を発症するリスクが低いことが、約1万4000人を追跡した米国の調査で分かりました。

学歴が高い人ほど不健康な生活習慣を持つ割合が低い

教育格差を縮小すれば将来の患者を減らせる可能性も。(C) paolo de santis -123rf

 学歴が高い人ほど、健康的な生活を送り、健康的な職場で働き、医療を利用しやすいことを示した研究はこれまでにいくつもありました。今回、米国Minnesota大学の久保田康彦氏らは、現在も進行中の「ARIC(Atherosclerosis Risk in Communities)Study」に参加した、米国内4地域に住む45~64歳の人々のうち、1987年から1989年の時点で循環器疾患ではなかった1万3948人(56%は女性で、27%がアフリカ系米国人)を分析対象にしました。

 それらの人々を2013年12月31日まで追跡して、循環器疾患(狭心症、心筋梗塞、心不全、脳卒中など)発症の有無を調べました。また、循環器疾患に関係する可能性がある、世帯収入、収入の経時的変化、最も長く継続した職種、親の学歴などに関する情報も収集しました。

 対象者は、最終学歴に基づいて以下の6群に分けられました。

(1)小学校(8.9%)
(2)高校卒業未満(13.5%)
(3)高校卒業(32.6%)
(4)専門学校(8.5%)
(5)大学卒業または中退(26.1%)
(6)大学院または専門職大学院(法学、医学など)(10.4%)


 6群を比較すると、学歴が高い人ほど社会経済的地位は高く、喫煙などの不健康な生活習慣を持つ人や肥満や糖尿病などを抱えている人の割合が低く、健康状態は良好でした。

 著者らは、これら6群の人々が、45歳から85歳までに循環器疾患を発症するリスクと学歴との関係を調べました。

1/2 page

最後へ

次へ

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 男性ホルモンを増やす5つのポイント

    年齢とともに、男性ホルモンの低下から、体調が優れない、イライラする、よく眠れないという症状が表れる。こうした状態を放っておくと、身体機能の低下やうつ病、メタボリック症候群などの病気リスクが高まってしまう。男性ホルモンについて正しく理解し、どのように生活習慣を改めれば男性ホルモンが増え、ハツラツとした生活を取り戻せるのかについて、5つのポイントにまとめて紹介しよう。

  • 筋肉を衰えさせない「たんぱく質」の正しい摂取法

    最近、筋肉の大切さが指摘される中で、「たんぱく質をしっかりとるべき」という意識が定着しつつある。だが、たんぱく質は、誤解されていること、そして知っているようで知らないことが多くある。いくらとってもいいのか、肉と大豆ではどっちがいいのかなど、即答できない人も多いだろう。本特集では、たんぱく質の基礎から、正しい摂取法、そして身近な食品に含まれるたんぱく質の量までを一挙に紹介する。

  • あなたの腎臓、大丈夫? 急増する慢性腎臓病を防ぐ

    普段あまり意識することの少ない「腎臓」。だが近年、人口の高齢化に伴い、慢性腎臓病から人工透析へと至る患者が急増している。腎臓は、ひとたびその機能が失われると、坂道を転がり落ちるように悪化していく。そうなる前に腎臓の異常を察知し、腎機能の悪化を食い止めるにはどうすればいいのか。重要ポイントをまとめた。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Goodayマイドクター申し込み

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2019 Nikkei Inc. All rights reserved.