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話題の論文 拾い読み!

肺活量が正常でも喫煙者の多くに呼吸器障害

喫煙しない人に比べて息切れ、慢性気管支炎、運動能力低下などが多い

 大西淳子=医学ジャーナリスト

 6分間に歩行できた距離の平均は、喫煙したことのない人たちが493mだったのに対し、非COPD群は447m、軽症COPD群は442mと低くなっていました。歩行距離が350mに満たなかった患者は、喫煙したことのない人では3.7%でしたが、非COPD群では15.4%、軽症COPD群では13.7%でした。

 非COPD群では、約4割の胸部CT画像に、肺機能の低下を示す変化が認められました。また、非COPD群では、呼吸器系の生活の質(QOL)が低く、5人に1人が呼吸器疾患に対する治療薬の処方を受けていました。

 今回得られた結果は、COPDの診断基準を満たさない喫煙経験者のなかに、呼吸機能の低下に関係する様々な問題を抱えている患者が少なくないことを示しました。そのまま喫煙を続ければ、やがてCOPDと診断される日がやってきます。呼吸機能を守るためには、より早い禁煙が必要です。

大西淳子(おおにしじゅんこ)
医学ジャーナリスト
大西淳子(おおにしじゅんこ) 筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

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