日経 Gooday

ホーム  > 医療・予防  > 話題の論文 拾い読み!  > 職場の騒音で血圧やコレステロールも上昇か

話題の論文 拾い読み!

職場の騒音で血圧やコレステロールも上昇か

難聴だけではない騒音のリスク

 大西淳子=医学ジャーナリスト

 職場で騒音にさらされると、血圧やコレステロール値の上昇を招く可能性があることが、米国疾病予防管理センター(CDC)のEllen Kerns氏らの研究で明らかになりました。

騒音はストレスを引き起こし、血圧を上げる?

 騒音は難聴を招くことはよく知られていますが、それだけでなく、騒音と循環器疾患との関係も懸念されています。騒音はストレスを引き起こし、ストレスに対する自律神経や内分泌系の反応が、循環器疾患の危険因子である血圧や血中コレステロールの上昇を引き起こすのではないか、というのがその理由です。

 そこで著者らは、職場の騒音と高血圧、高コレステロール、冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症)または脳卒中との関係を調べることにしました。

職場の騒音は耳だけでなく血圧やコレステロールにも悪影響を及ぼす?(c)Shojiro Ishihara-123RF

 分析対象にしたのは、さまざまな職種に従事する18歳以上の男女です。両耳または片耳が高度難聴(ろう)の人(騒音が原因で高度難聴になる可能性は非常に低い)や、聴力低下の原因が、妊娠中の母親が感染症にかかったこと、生後の感染症、遺伝性の病気、脳腫瘍である人は、分析から除外しました。

 条件を満たした2万2906人の労働者(男女比はほぼ半々、62%が白人、55%が大卒)について、職場の騒音の有無や健康状態を詳しく分析した結果、12%が難聴で、24%に高血圧、28%にコレステロール値の上昇が認められました。また、4%が冠動脈疾患または脳卒中を経験していました。

 「騒音あり」の基準は、以下としました。

騒音あり:1日に4時間以上、非常に大きな音(1mほど離れた場所にいる人と会話するにも大声で叫ばないと聞こえないレベル)、または大きな音(大声で話さないと聞こえないレベル)にさらされた日が週に数日以上あった人

騒音なし:上記に該当しない人

1/2 page

最後へ

次へ

  • facebookでシェア
  • Twitterにツイート
人生100年時代プロジェクト

PR

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

FEATURES of THEMEテーマ別特集

テーマ別特集をもっと見る

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

PC表示

NIKKEICopyright © 2019 Nikkei Inc. All rights reserved.