日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > 医療・予防  > 話題の論文 拾い読み!  > 糖尿病患者にナッツが利益? 死亡リスクが下がる可能性  > 3ページ
印刷

話題の論文 拾い読み!

糖尿病患者にナッツが利益? 死亡リスクが下がる可能性

ただしピーナッツの利益は少なめ

 大西淳子=医学ジャーナリスト

 次に、ナッツを木の実とピーナッツに分けて分析したところ、表2のような結果になりました。木の実を週に2皿以上食べている人は、月に1皿未満の参照群と比べて、心血管疾患の発症、心血管疾患のうち心筋梗塞・狭心症の発症、死亡、心血管疾患による死亡、がんによる死亡のリスクが低下していました。一方、ピーナッツの摂取量が多い人には、死亡リスクの低下のみが見られました。

表2 木の実またはピーナッツの摂取が2型糖尿病患者の健康に及ぼす影響
[画像のクリックで拡大表示]

 最後に、糖尿病発症前と発症後の、ナッツの摂取量の変化と、その後の健康の関係について検討しました。ナッツの摂取量に変化がなかった患者に比べ、診断後に摂取量が増えていた患者では、心血管疾患の発症(11%減)、心筋梗塞・狭心症の発症(15%減)、死亡(27%減)、心血管疾患による死亡(25%減)のリスクが低いことが明らかになりました。

 今回の研究結果は、2型糖尿病患者が、日常的にナッツ、特に木の実を食べると、死亡リスクが減少するなど健康への利益を得られる可能性を示しました。

 論文は、Circulation Research誌2019年3月15日号に掲載されています(*4)。

大西淳子(おおにしじゅんこ)
医学ジャーナリスト
大西淳子(おおにしじゅんこ) 筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

先頭へ

前へ

3/3 page

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 宴会で「尿酸値・血糖値・中性脂肪」を上げない賢い飲み方

    年末年始や年度の変わり目など、宴会が増える季節に、楽しくお酒を飲みながらふと頭をよぎるのが、「体重の増加」と「気になる検査値への影響」ではないだろうか。暴飲暴食が続くとさまざまな検査値に影響が及ぶ。今回は、働き盛りの世代に身近な「尿酸値」「血糖値」「中性脂肪」を上げないための、宴会での上手な飲み方・食べ方のコツをまとめた。

  • 青魚のDHAやEPAで、血管を若返らせて、メタボも抑制!

    サバ、イワシなどの「青魚」の健康効果が注目されている。青魚にたっぷり含まれるDHAやEPAは、血管を若返らせ、メタボを抑制したり、認知症のリスクを下げる効果も期待できる。手軽に食べられる「サバ缶」や「イワシ缶」も人気で、カルシウムもしっかりとれるため、骨粗鬆症の予防にもなる。

  • 老化を左右する血管! 若返りのポイントは?

    体の中に縦横無尽に張り巡らされた「血管」をよい状態に保つことは、健康を維持するため、そして老化を防ぐために極めて重要だ。では、強い血管をキープし、老化した血管を若返らせるには、何をすればいいのだろうか。本特集では、2万例を超える心臓・血管手術を手がけてきたスペシャリストに、血管の若さを維持する秘訣と、血管を強くする運動法・食事法を聞いていく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

人生100年時代プロジェクト

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2019 Nikkei Inc. All rights reserved.