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話題の論文 拾い読み!

健康的な食事をとると3週間で「うつ」が改善

大学生を対象とする小規模な無作為化試験の結果

 大西淳子=医学ジャーナリスト

 一方で、21日時点の感情プロフィール(緊張、抑うつ、怒り、疲労、活気、混乱という一過性の感情について評価)は、6項目のどれにも有意差は見られず、記憶能力にも差はありませんでした。

 なお、介入終了から3カ月後に電話で接触できた介入群の33人の抑うつ状態を調べたところ、DASS-21うつサブスケールのスコアは21日後時点から有意に変化しておらず、改善された値が維持されていました。その時点の食事の内容を尋ねたところ、33人中7人(21.2%)は推奨された食事を継続していると回答し、19人(57.6%)は推奨にある程度従っていると述べ、7人(21.2%)は介入期間とは異なる食事をとっていると語りました。しかし、これら3群のスコアには有意差は見られませんでした。

 以上の結果は、抑うつ症状がみられる若者に対する短期的な食事介入は可能で、有効であることを初めて示しました。研究者たちは今後、利益が継続する期間を調べ、異なる食事法の影響の大きさを比較し、質の高い食事の摂取が抑うつを軽減する仕組みを研究する必要があると考えています。

 論文は、2019年10月9日付のPLoS One誌電子版に掲載されています(*1)。

大西淳子(おおにしじゅんこ)
医学ジャーナリスト
大西淳子(おおにしじゅんこ) 筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

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